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テンプレート:小文字 νガンダム(ニューガンダム)は、アニメーション映画機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場する架空の兵器

地球連邦軍のNT(ニュータイプ)専用ガンダムタイプMS(モビルスーツ)。

本項目では、関連メディアミックス作品などに登場する各派生機の解説も記述する。

機体解説 編集

テンプレート:機動兵器

「シャアの反乱」に対処するべく再編されたロンド・ベル隊のMS部隊隊長アムロ・レイが、自身の専用機として設計した機体。製造はアナハイム・エレクトロニクス社フォン・ブラウン工場が担当し、3ヶ月という短期間で完成に漕ぎつけた。開発自体はアナハイム社が独自に進めていたが、ロンド・ベルへの配備が決定したことを受け、アムロによる基礎設計の修正を経て完成したとも言われている。アナハイム社製MSの中では、当初より特定個人の専用機として開発された機体は本機のみである(劇場版Zガンダムの漫画版ではZガンダムはカミーユの専用機として作られたとされているが、それが公式設定かどうかははっきりしていない)。

設計は歴代ガンダムタイプのスペックの平均値を基に、当時の最先端技術を導入して行われた。また、アムロが長年培ってきたMSパイロットとしての経験も反映されている。機体名はA.E製ガンダムの11番目の開発コード「ν」から名付けられた。開発担当者はオクトバー・サラン。

MSとしての基本性能、汎用性はもちろん、運用面も重視した設計が行われている。戦闘が長期化した場合を考慮して信頼性と耐久性を重視し、サイコミュ関係の一部を除いてなるべく連邦軍の規格を採用し、調達が容易な素材や部品を用いるよう心掛けられている。部品流用が行われた背景には、短期間で完成させるために専用部品をなるべく減らさなければならなかった事情も含まれている。

A.E社が培ってきたMS技術も積極的に利用されており、機体に用いる部材はΖ系MSのものを使用。センサー類にはインコムバイオセンサーの技術をスピンオフして用いている。更に、整備や実戦データのフィードバックによる改修が容易に行えるよう、各部を可能な限りユニット化し、内装火器を極力減らすことで構造に余裕を持たせている。これにより本機は宇宙世紀0093年における最強クラスの性能を誇るMSでありながら、実用兵器としての信頼性も兼ね備えたバランスの良い機体として完成した。

本機は機動歩兵というMSの原点に回帰した機体であると同時にNT専用機であり、ガンダムタイプの主力MSで初めてファンネルを装備した機体でもある。バックパックの左側に新規設計の専用サイコミュ兵器フィン・ファンネルを装備しており、ファンネルの装備や分離により機体の慣性重心が動きバランスが崩れることを考慮し、重心移動に対応した機体管制プログラムも新たに開発されている。

機体と比べて大型のスラスターは装備されていないが、個々の出力の強化や全身にサブスラスター、マイクロスラスターを装備することにより高い機動性を発揮する。内装火器の省略による軽量化などの要素もあり、運動性の高い機体へと仕上がっている。「敵機に対しより素早い対応ができるよう、相手の脳波をサイコミュで強化し受信する」というアムロのアイデアにより、コクピットシート後方にサイコミュ受信パックを備える他、コクピットの周囲や駆動系にサイコフレームを使用してサイコミュの小型化・感応度の向上が図られ、機体の追従性、並びに運動性の向上にも大きな貢献を果たしている。機体構造が単純化された分各部の耐久性も高く、実戦でサザビーを拳打の応酬の末に行動不能にした後も、掌部分の可動は損なわれなかった。

νガンダムに採用されたサイコフレームは、アムロと同等性能のMSに搭乗して決着をつけることを望んだシャアによってアナハイム・エレクトロニクス社へ意図的に横流しされたもので、当初νガンダムには装備されていなかった。このサイコフレーム採用によりνガンダムの機体重量は3kg減少している。アムロにはアナハイム社の材料開発部門が独自開発したものであると説明されたが、後にオクトバーの手紙によりネオ・ジオンより入ってきた技術であるという事がチェーン・アギに伝えられる。

武装 編集

基本的に当時の連邦系MSの装備を踏襲しており、機体本体と同じく構成部材に規格品を多用することで高い信頼性を得ている。更に独自の技術も積極的に導入されており、基本性能の向上にも余念がない。

60mmバルカン砲
薬莢方式を採用しており、射撃と同時に空薬莢が頭部側面より排出される。基本的にミサイルグレネードなどへの迎撃や牽制用に用いられるが、MSの頭部を吹き飛ばす程度の威力は備わっており、アムロの技量もあって対MS戦においても十分な効果を発揮する。
ビームライフル
専用の長砲身大型ビームライフル。サブグリップ、マウントパーツは備えていない。グリプス戦役以降MSのビーム・ライフルはエネルギー供給手段として外付け式供給システムであるEパック方式を採用しているが、本機のライフルは一年戦争時のような本体内蔵型のエネルギー供給システムを採用している。劇中ではかなりの長時間使用され続けながらも、サザビーによって破壊されるまでエネルギー不足になる事はなかった。最大出力なら当時の戦艦の主砲レベルの威力を持ち、劇中では敵パイロットが、戦場に割って入ったνガンダムのライフル射撃を艦戴のメガ粒子砲だと勘違いするシーンがある。劇中においてマシンガンのように連射する場面があるが、ビームライフル自体にその機能はなく、アムロの技術によるものであるという説と、ビームライフル自体が射撃モードの切り替え機能を持つという説がある。
フィン・ファンネル
板状の収納形態で左背面に6基装備されており、攻撃時には折れ曲がってコの字型に変形する。従来のファンネルとは異なるジェネレーター内蔵式のため大型化しているが、活動時間が長くなり、ビームの出力も高い。オールレンジ攻撃兵器としてだけでなく、ファンネルを頂点として対ビーム・バリアーIフィールドの発展技術)を張ることにより、防御シールドを展開する事が可能。
急造品であるため、一度射出したフィン・ファンネルを機体に戻して推進剤などを補充する機能は無く、一度射出した後は操作可能な範囲内で機体周囲を漂って追随することになるが、νガンダムが登場するゲーム作品では、攻撃後に再び背面で戻って装着される描写をしているものもある。
劇中では、バリアー展開中にその内側から攻撃を行い、敵ファンネルを撃墜している描写が見られる。劇中ではその形状から、敵パイロットに放熱板と誤認されている。
ニューハイパーバズーカ
地球連邦軍製MS用の武装としては一般的だが、νガンダムのものは有効射程距離の向上、より破壊効率の高い弾頭への変更などの改良が施されている。口径は280mm。背面バックパックにマウントした状態や、本体から切り離した状態でも、通信用ワイヤーを介した指令により射撃可能。アムロはこの機能を利用して変則的な攻撃を繰り出した。同様の火器を、宇宙世紀0150年代が舞台のアニメ『機動戦士Vガンダム』第34話にてリガ・ミリティア所属MSが使用している様子も確認できる。
シールド
裏面にビームキャノン1門とミサイル4発を装備。他の連邦軍MSのシールドより高度な武装化がされており、攻防一体型の多目的複合装備としての性格が強くなっている。これらの火器は牽制用に使われるが、ビームキャノンは独自に稼動用のジェネレーターを備えており、一年戦争時に使用されていたビームライフル程度の威力を持っている。宇宙世紀0093年時の装甲材でもビームを完全に無効化することは不可能なので、この武器でもMSを撃墜することは可能。裏面にグリップはなく、マウントパーツによって左腕に装着する。
シールド表面に描かれた一角獣をモチーフとしたマーキングはアムロのパーソナルマークであり、νガンダムの左肩にはα字状の同種のパーソナルマーク(一角獣のモチーフはない)が描かれている。
ビームサーベル
バックパック右側に装備されたメインのサーベル(カスタム・ビームサーベル)と、左腕シールドマウント基部に装備された予備のサーベルが存在する。メインのサーベルは比較的大型で、鍔を持った形状をしており、ビーム刃の形状も曲刀状となっている他、グリップエンドからも短い刃を発する。増幅装置やエミッターに仕様変更が加えられ、形状を変更することもできる。また、当時一般的だった斬りかかる際のみにビームが出る構造を採用しており、無駄なエネルギーの消費を抑えている。予備のサーベルは一般的なものだが、劇中ではメインのサーベルを失ったとき一度だけ使用している。
マニピュレーターにはグリプス戦役時のMSと同様にダミー発射機やトリモチ・ランチャーを装備している。劇中において武装を失ったνガンダムはギラ・ドーガからビーム・マシンガンを奪い使用しているが、使用の際に支障をきたすことは無かった。

劇中での活躍 編集

νガンダムはアナハイム社の開発スタッフが総力を結集し、不眠不休の努力のもと3ヶ月で急造された機体ではあったが、それでも「シャアの反乱」における戦況の変化に対応する事はできず、納期を10日も繰り上げられるといった描写があり、サイコ・フレームへの換装作業は発注元であるロンド・ベルへの事前連絡がなされないまま行われた。

物語の冒頭、5thルナをめぐる攻防戦が行われていた時点では、まだ機体の組み立てすら完了しておらず、アムロが自ら月に赴いた時には実戦配備が可能となるまでには3日かかると言われている。しかし、サイコミュのテスト中にロンド・ベルから部隊への帰還命令が下されたため、アムロはスタッフの猛反対を押し切り(「そんな状態で出たら、死にますよ!」と警告されるほどであった)調整も終えていない軽装の本機で出撃、そのままシャアのロンデニオン潜入の陽動として展開したネオ・ジオン軍部隊との戦闘へ突入した。後にファンネルや他の武装も届けられ、ラー・カイラム内で戦闘の合間をぬって調整は続けられた。当初ファンネルはアムロの意志に過敏な反応をみせたり、動きが非常に悪く、たやすく敵に撃墜されたりと稼動に問題があったが、整備班の努力により改善されている。

地球寒冷化作戦阻止のためロンド・ベルがアクシズへの核攻撃を遂行した際には第二波として出撃。ネオ・ジオンのMS部隊を一蹴するものの、核ミサイルが全て撃墜されたため作戦自体は失敗している。さらに、シャア打倒のためにνガンダムを手に入れようと目論むギュネイ・ガスによりケーラ・スゥが人質にとられ、機体にワイヤーをかけられたアムロは要求どおりに武装を解除(フィン・ファンネルを外した)することで投降の姿勢を見せるものの、フィン・ファンネルを放熱板と勘違いし逆上したギュネイが、アムロの殺害を命じたためワイヤーより電撃を受け、アムロの苦痛にファンネルが反応して攻撃をおこない窮地を脱する。この攻撃によりギュネイは撤退するものの、ケーラは死亡。部下を失った悲しみの中、アムロも帰艦する。

アクシズ破壊のため三段構えの作戦をたてたロンド・ベルは再度攻撃を開始。クェス・パラヤの意志を感じたアムロは彼女の搭乗するα・アジールと、その護衛として随伴していたギュネイのヤクト・ドーガらと交戦。2機の高性能機とギラ・ドーガ部隊を相手に互角以上に戦い、危機に陥るもののファンネルにより展開されたバリアーで難を逃れている。最終的にはヤクト・ドーガを撃墜しクェスも追い詰めるが、アクシズの破壊を優先し止めを刺さず終わった。

ガンダムはアクシズに取り付くが、ここでアムロと決着をつけるため待っていたシャアのサザビーと最後の戦いをおこなうことになる。二人の実力は伯仲しており、互いに武器を失い次第に両者とも機体のダメージが蓄積していったが、最終的にはサザビーを撃破する事に成功し、機体より放出されたシャアの脱出ポッドを捕獲する。ロンド・ベルの工作によりアクシズは内部より爆破され2つに割れたが、作戦ミスによりそのうちの後方の1つが地球への落下コースをたどり始め、アムロは破片の落下を阻止するべく機体をアクシズに取り付かせた。その後、サイコフレームの共振効果で発生した力によってアクシズは地球から離れていくが、その後この機体とアムロがどうなったのかは劇中では描写されていない。

ネオ・ジオン側のエースパイロットを複数撃破し、重力に引かれて落下する巨大なアクシズを押し戻したという驚異的な戦果から、「シャアの反乱」終結後15年の月日を経ても「連邦軍最強のMS」として知られていた。

講談社の『ガンダムマガジン名作集』に収載されている岩村俊哉の漫画『νガンダム秘話 ネオ・ジオンの亡霊』では、宇宙世紀0094年頃、地球に潜伏するネオ・ジオン残党掃討部隊の中にνガンダムが確認されている。この機体は左肩に搭乗者であるマサダ中尉のイニシャルを象った「M」のエンブレムが施されていた。ネオ・ジオン残党のNT少女が操作するヤクト・ドーガと交戦し、相討ちとなっている。

メカニカルデザイン 編集

本機はΖガンダムΖΖガンダムと同様にコンペ形式で多数のデザイナーが参加、その中でヴィシャルデザインの鈴木雅久らが中心となり、富野が提示した「マントを羽織ったガンダム」というコンセプトの元、数多くのラフデザインを提出。最終的に出渕裕によってまとめられている。その際、出渕は「自分の理想を追求した」と述べている。

メカデザインの面でもターニングポイントとなり、その後の作品の主役メカデザインに大きな影響を与えた。カトキハジメは雑誌企画『ガンダム・センチネル』で、自身がΖガンダムからΖΖガンダムの流れを踏まえ、主人公機Sガンダムには複雑なデザインを考えていたため、それと対照的なνガンダムを見た時は衝撃を受けたと回想している。

機体色は従来のガンダムシリーズで採られていたトリコロールカラーから一転、白と黒(ミッドナイトブルー)を基調としたものになっている。歴代ガンダム型MSでフェイスカバー部にある「へ」の字状のスリットが3本入っているのは、νガンダムと、後述のHi-νガンダムのみであるが、劇場映画『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』のポスター用に大河原邦男が描きおろした画稿の一つには、大河原のミスにより「へ」の字スリットが3本付いたRX-78-2 ガンダムがある。

名称の由来 編集

もともと、νガンダムの初期名として「Hi-Sガンダム」と言う名前が予定されていた。これは「シャアを超える」という意味であったが、シャアの頭文字はCである(ローマ字読みではSであるが、フランス語読みではCである)と指摘されたため、この案は立ち消えとなった。NEWガンダムという仮称で呼ばれていたのがちょうどギリシア文字の「ν」とうまく合致したため、そのままもじってνガンダムと名付けられた。

Hi-Sガンダムの名前は、後にSをνに変え「Hi-νガンダム」と、Hiを取って「Sガンダム」の名前となった。

Hi-νガンダム 編集

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小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』、『CCA-MSV』に登場。同小説の口絵で描かれた「小説版νガンダム」を基に数度の再デザインを経てサンライズによって公式化された(後述のデザインの変遷を参照)。機体カラーは白と淡い青(もしくは紫)を基調としている。

なお、機体設定および立場に関しては以下の見解に分かれている。

「νガンダムの強化発展型」としてのHi-νガンダム
ゲーム内での解説などでは、急造されたνガンダムと違い、十分なテストを重ねて完成された機体であるとされている[1]。背部にはΖガンダムに似たロングテールバーニアスタビライザーを装備しており、AMBACシステムとスラスターとしての機能がνガンダムより強化されている。フィン・ファンネルは充電機能を持った2基のラックに、片方3基ずつをラックから吊り下げる様にマウントする。
「小説版νガンダム」としてのHi-νガンダム
マスターグレードなどの各模型解説書では、小説『逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』の内容に合わせた解釈がなされ、Hi-νガンダムを「小説版νガンダム」と同じ位置付けの機体としている。サイコ・フレームの技術の入手方法は異なり、小説版では5thルナにおける戦闘で意図的にシャアが残していったサイコ・ドーガ(映画版におけるヤクト・ドーガ)を鹵獲したロンド・ベル隊が、機体からサイコ・フレームを切り出し、νガンダムのコックピット周辺に直接補強板のように溶接した設定となっている。

武装 編集

ここでは機体解説での比較上、便宜的に別機体として解説する。

フィン・ファンネル
バックパックにフィン・ファンネルのエネルギーの再充填を可能にするファンネルラックを装備している。ファンネルは折りたたまれ、ラックにぶら下がるように発射口を下に向けて装備される。武装はνガンダムに装備されていたものを中心としており、バックパックにはプロペラントタンクを2基装備できる。
ビーム・ライフル
形状は異なるが、サイズ、性能は劇場版の機体と同等。
ビーム・サーベル
柄の両端に長短のビーム刃を形成する仕様は劇場版と同様だが、ビーム刃が直刀となり、色も水色に変更されている。左右のファンネルラックに各1基ずつを装備。更に標準タイプのサーベル1基を左腕に内蔵する点も劇場版と共通している。
腕部マシンガン
νガンダムにはない武装。右袖口に1門内蔵され、肘には交換可能な弾倉を備える。
シールド
形状はνガンダムとほぼ同一。同じく裏面にビームガンを内蔵するが、砲身の形状については設定が存在していない。ゲーム「スーパーロボット大戦シリーズ」ではビームキャノンが内蔵されている。
ニュー・ハイパー・バズーカ
基本的にνガンダムと同じ。
ハイパー・メガ・バズーカ・ランチャー
小説『逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』に登場。ラー・カイラムより伸ばされたエネルギー・ケーブルを機体に直結する急造のエネルギー供給システムで運用されている。発射のためには莫大なエネルギーを消費し、供給を行う際には一瞬ラー・カイラム艦内の照明が切れるほどだが、圧倒的な威力を誇る。作中ではアクシズの核パルス・エンジン破壊のために用意されたが、破壊は失敗している。なお、プラモデルには付属していない。

デザインの変遷 編集

小説『逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』の口絵で出渕裕によって描かれた「RX-93 νガンダム」が初出である。同小説では、口絵のデザインやサイコ・フレームの実装される過程や武装などが映画版とは異なっている。1990年にこの小説版のデザインを基に、ホビージャパンの企画で出渕によって再デザインされ「RX-93-2 νガンダム」として立体化された[2]

1998年に発売されたメディアワークス発行の書籍『データコレクション7 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』では、Hi-νをνガンダムの上位機種と規定し、一部ではあるが機体スペックも掲載した。その後、プレイステーション用ゲーム『リアルロボット戦線』でゲーム初登場を果たし、以後『SDガンダム GGENERATION-ZERO』や『スーパーロボット大戦α外伝』にてνガンダムの発展系として登場するようになった。

映像媒体に登場する機体ではないことに加え、その経緯の複雑さからアンオフィシャルの機体であったが、マスターグレード発売に伴いサンライズ主導のもと公式化されている。それに伴い、出渕裕自身の手でデザインリファインが行われ、機体の全体的な外観が第一次ネオ・ジオン抗争のMSを彷彿とさせるマッシブな体型からνガンダムに近いスマートな体型になり、フィン・ファンネルラックを含むバックパックの形状やサイズがそれに合わせて変更・調整された。また、塗装は白と紫でファンネル部分にグラデーションを用いたカラーと、白と青を用いたカラーがそれぞれ存在していたが、公式化の際に後者が採用され、盾には迷彩パターンを用いたカラーリングとなっているなど、旧デザインからの変更点は多い。

νガンダム ヘビー・ウェポン・システム装備型 編集

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『CCA-MSV』に登場。

フルアーマーガンダムの構想を、νガンダムに継承した機体。反乱が長期化した場合に備え、νガンダムの機能強化のため立案された。スラスター付きの追加装甲を全身に装着し、機動性を損なわず防御力を向上させている。シールドも分厚く大型化しているが、メガ粒子砲の配置上、狭い方を上向きにマウントしている。装備面では、ハイパーメガライフルを採用し、火力の強化が図られている。

モデルグラフィックス誌では、Ex-SガンダムのIフィールド発生装置と似た中央胸部装甲が追加装備された機体も存在する。なお、プラモデル「HGUC 1/144 RX-93 νガンダム HWS装備型」組み立て説明書に記載された設定によると、胸部装甲へのIフィールド搭載、兵装のサイコミュ・アレンジや内装のフルサイコフレーム化なども検討されていたが、反乱の早期終結でプランそのものが立ち消えになったとされている。

追加武装 編集

肩部ミサイルランチャー
8基装備されており、ΖΖガンダムと同じ部材が採用されている。構想段階ではサイコミュによって射出後の弾道をある程度コントロールするサイコミュ・グレネードの搭載が検討されていたが、機器が小型化できずに断念された。
ハイパー・メガ・ライフル
ビームライフルを超える破壊力を持ち、最大出力では当時の戦艦の砲塔数基分に匹敵する威力を発揮する。ビームを絞っての超遠距離狙撃にも対応しており、精密射撃用バイポッドを装備している。ライフル自体がセンサーを内蔵し、射出のタイミングや攻撃対象の距離に応じ、威力をコントロールすることが可能とされており、調整にはサイコミュを利用しているという説もある。
ハイ・メガ・シールド
νガンダムのシールドに重ねて装備する。大口径メガ粒子砲を2門装備するシールド。大容量コンデンサーシステムを内蔵し、ジェネレータはνガンダムのシールド内蔵のビームガン用ジェネレータを転用することで大幅な軽量化を図っている。シールドだけでハイ・メガ・キャノン並みの威力を発揮できるが、コンデンサーへのエネルギー充填に時間がかかるため連射性能は低い。

備考 編集

プラモデルでは「SDガンダムBB戦士 No.209 νガンダム(HWS仕様)」「HGUC νガンダム(ヘビー・ウェポン・システム装備型)」としてキット化されている。

漫画『機動戦士ガンダムALIVE』では主人公の新たな搭乗機として登場する。

νガンダム ダブル・フィン・ファンネル装備型 編集

『CCA-MSV』に登場。バックパックのサーベルラックをフィン・ファンネルのジョイントに置き換え、左右にフィン・ファンネルを装備することで、装備数を計12本に増設した、νガンダム本来の形態。ビームサーベルも、バックパック両側面に1つずつラックが追加され、左腕に搭載する物と合わせて計3本となる。左右両側にフィン・ファンネルを装備したことで、通常のνガンダムに比べ、左右のバランスが良くなっているほか、機体自体も通常のνガンダムに比べ細部が異なっている。 なお、本機もヘビーウェポンシステムが装着可能である。

PSPゲーム『ガンダムバトルユニバース』およびその続編では、フィン・ファンネルが増えたことで、機体周囲を覆うIフィールドの形が正二十面体となる。

量産型νガンダム 編集

テンプレート:機動兵器

M-MSV』(大河原邦男コレクション)に登場。

「シャアの反乱」が長期化した場合を想定し、ジェガン以上の主力量産型MSとして設計されていた機体。コスト高騰等を理由に、実際に配備された記録はない。 母体となったνガンダム自体、ガンダムタイプMSの配備に消極的な連邦軍上層部からの予算獲得の目的で、量産も可能なように設計されていた。

サイコミュ兵器はフィン・ファンネルか、ニュータイプ以外でも扱えるインコムの選択式。機体色はリ・ガズィに近い青系のカラーリングにまとめられたほか、4本あったブレードアンテナは2本になっている。武装面では、ビームスプレーガンを固定武装として右腕部に装備している。その他の武装はνガンダムと共通である。

その他のバリエーション 編集

FA-93S フルアーマーνガンダム 編集

機動戦士ガンダム MS大全集』に登場。後にνガンダムHWS仕様としてリデザインされており、そのため基本構造はほぼ同じ物となっている。

PX-00531 編集

漫画機動戦士ガンダム ジオンの再興』に登場。νガンダムの試作型でサイコミュは搭載していない。テストの為に地上に下ろされた際にネオ・ジオン軍の襲撃に遭遇し、輸送担当者の独断で戦闘に投入されたが、オーバーヒートを起こして撃破されてしまった。その為νガンダムの完成は遅れる事になってしまった。「00531」は生産工場における製造番号。

RX-92LAS Gコマンダー 編集

漫画『新MS戦記 機動戦士ガンダム短編集』に登場。宇宙用のヘビーウェポンシステムと対を成す陸戦用の重装化プラン(型式番号のLASはLand Armor Systemの略)であり、シールド等は共通のものを装備している。母機としてPX-00531同様のνガンダム試作型 (RX-92B) を使用している。全備状態は非常に大型な機動兵器となり、モビルアーマーに近い様相となる。

νガンダム FAMAS仕様 編集

漫画『機動戦士ガンダムReon』に登場。νガンダムの改良型である。ガンダムReon奪取の為にFAMASのレディス・レオノフスキーが搭乗した。フィン・ファンネルの搭載数が増加され、外観も黒い塗装に変更されている。

YRA-90A μガンダム 編集

PC-9801用ゲーム『機動戦士ガンダム アドバンスドオペレーション』に登場する。

Ζ計画#μガンダム」を参照

武者νガンダム 編集

テンプレート:機動兵器

『SD戦国伝』シリーズとは別に、宇宙世紀の世界観上で展開されたコミックボンボンのオリジナルストーリー「プロジェクトMUSHA」に登場する(1989年3月号掲載)。地球連邦軍の機体である。

木星の宇宙海賊掃討を目的として始動した連邦軍の「プロジェクトMUSHA」機体群の内のひとつ。サイド2で建造されたνガンダムのレプリカをベースに開発された機体。その名が示すとおり、旧世紀の日本の鎧武者を模した外観を持つ。サイコミュソード「妖剣ムラマサ」を装備したニュータイプ専用機。

脚注 編集

  1. PSP用ゲーム『ガンダムバトルユニバース』では、3ヶ月で製造されたとされている。
  2. 元のイラストなどでは「RX-93 ν2」や「RX-93 ν」と記載されている。
en:Nu Gundam

th:นิวกันดั้ม zh:RX-93系列机动战士

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