サンライズ Wiki
Advertisement

イフリートは、ゲーム『機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079』に登場する架空の兵器。

ジオン公国軍の試作型モビルスーツ (MS)。

本項では、各バリエーション機も併せて記述する。

イフリート[]

テンプレート:機動兵器 白兵戦用に開発されたグフドムの中間に位置する機体[1]。開発はツィマッド社との説があり[2]、設計の段階から地球侵攻部隊が携わっている。または地球侵攻部隊が独自で開発したともされる。8機のみの生産で、量産はされなかった。その理由としては、ジオン官僚が宇宙至上主義であったからというものと、カスタムメイドに近く生産性が低かったからというものがある。

8機のうち、試作機を改造した004号機がジオン軍のウルフ・ガー隊に配備され、連邦軍アルバトロス隊のピクシーと交戦している。この他、EXAMシステムの試験用に改造された機体(イフリート改)と、一年戦争後に地球連邦軍に接収された機体(イフリート・ナハト)が存在する。残りの5機の戦闘記録や所在については明らかになっていない。

なお、本機以外のグフとドムの中間機としては、『モビルスーツバリエーション』のMS-07C-5 グフ試作実験機がある。また「MS-08」という型式番号を持つ機体にはイフリートとは別に、YMS-08A 高機動型試作機が存在しているが、これらに直接の関係があるかは不明。

ゲームで登場する本機だが、映像作品への登場も検討されたことがある。『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』では本機が登場する予定があったが、グフカスタムに変更された。『∀ガンダム』企画当初ではボルジャーノンに相当する役割として、本機が多数発掘されるという案があった。結果的にその案は流れ、ザクIIが画面に登場している。別機体ではあるが、劇中に登場するキャノン・イルフートの名称にこの経緯の名残が見て取れる。

武装[]

ヒートソード
本機の専用装備。日本刀のような意匠をしている。左腰にはヒートソードを差す為のホルスターが付いており、腰にヒートソードを差した姿は、刀を差した侍を髣髴させる。なお、これはグフ用のヒートソードに形状が似ているが、形状記憶式ではない実体剣である。
フィギュア『ZEONOGRAPHY』で立体化された際は右腰にもホルスターが付いており、ヒートソードも2本付属している。後のゲームやカードでも二刀流で描かれることが多い。
ショットガン
本機専用の携行武装。ダブルオーバックシェル42mm散弾を発射する。
デザイン画が公表されていないため正確な形状は判明しておらず、『ZEONOGRAPHY』ではケンプファーと同一のデザインのものが付属していた。
バルカン砲
頭部に計2門装備されている[3]。『機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079』では使用することはない。

デザイン[]

本機のデザインは大河原邦男によるもので、がモチーフとなっている。また、デザイン画では肩と脚の端が白く塗られているが、『機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079』の画面では赤く塗られている。後のゲームやカードで描かれる際はデザイン画に準拠している。

イフリート改[]

テンプレート:機動兵器 セガサターンのゲームソフト『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』に登場するMS。EXAMシステムを搭載したジオン公国軍唯一の機体。

MS-08TX イフリートをベースにEXAMシステムを搭載した機体。EXAMシステムが開発された時点ではシステムに耐えられそうな機体がこの機体しか無かったという理由で採用された。最初のEXAMシステムは冷却システムを含めた装置全体が大型で、そのままでは収納できなかったため、頭部が他のイフリートより大型化された。本体も手を加えられ、スラスターや冷却能力、火力等を向上させてある。武装は固定装備として両腕にグレネードランチャー、両脚にミサイルポッドがあり、両手に持ったヒートソードを使って二刀流で戦う。ゲーム中ではその二刀流の姿から、近接戦闘の機体のような印象を受けるが、実際には脚部ミサイルポッドや腕部グレネードランチャーを駆使した、射撃戦闘が強かった。全身の蒼い色は開発者、両肩の赤い色はパイロットの趣味でカラーリングされている。

乗りこなすことが難しい機体ではあるが、テストパイロットであるニムバス・シュターゼン大尉の手によって驚異的な性能を発揮した。しかし、機体に多大な負荷をかけるEXAMシステムは起動すると短時間でオーバーヒートしてしまうため、EXAMシステム開発者であるクルスト・モーゼス博士から見れば不満足な機体だった。

ニムバス大尉は当機に搭乗し地球連邦へ亡命したクルスト博士を追撃するが、クルスト博士が地球連邦軍にて開発したEXAMシステム搭載機ブルーディスティニー1号機と死闘を繰り広げ、相討ちとなって破壊された。

イフリート・ナハト[]

テンプレート:機動兵器

プレイステーション3のゲームソフト『機動戦士ガンダム戦記』に登場するMS。ナハトとはドイツ語で“夜”を意味する。

MS-08TX イフリートをベースに強力なジャミング機能を搭載した機体。夜間戦闘に優れる紫色のカラーリングがされている。日本刀型の実体剣「コールドブレード(ナハトブレード)」を二振りと投擲用小型実体剣「コールドクナイ」、腕部には3連装ガトリング砲の武装を装備し、高い白兵戦能力を持つ。但し、完全に陸戦用に仕上げられており、水中戦と宇宙戦には対応できないという欠点がある。 オデッサ基地司令官だったマ・クベ大佐が所有しており、一年戦争後に地球連邦軍が接収。同基地にて稼働実験が行われていた所をジオン残党の襲撃を受け、奪取されている。

以降は「水天の涙作戦」を実行するため、インビジブルナイツ所属の機体として各地を転戦、地球連邦軍のファントムスイープ隊とも数度の戦闘を行っている。 その後、宇宙へ脱出するHLV防衛の足止めとして無断で持ち出され、敵隊長機に肉薄するも妨害に遭い、基地と共に大破している。


脚注[]

  1. ゲーム発売当時の雑誌などには「型式番号から察するにグフとドムの中間のようだ」との紹介に止まり、機体設計的に中間だと明言はされていない(『機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079』の取扱説明書にも記述は無い)。講談社の攻略本には「〜中間のようだがスラスター推力はゲルググより上」とあり、中間というのは単に開発された順番だとも取れるような記述がある。ただ、ペズン計画の例でもあるように、ジオン軍内では開発順と形式番号順は必ずしも一致しない。
  2. 『GREAT MECHANICS. DX2』(双葉社)ではイフリートを含む08系列の機体はツィマッド社製と解説。
  3. 『CROSS DIMENSION 0079』の取扱説明書に掲載されたイラストのみ砲門らしきものが省略されている。

関連項目[]

Advertisement