ザクI (ZAKU I) は、アニメ作品「ガンダムシリーズ」のうち、宇宙世紀を世界観としたシリーズに登場する架空の兵器(「I」はローマ数字の1)。 シリーズアニメ作品内ではザクと呼ばれるが、単に「ザク」と言った場合には本機を改良したザクIIを指すことが多いため、旧ザクとも呼ばれる。本体色は主に藍色と濃緑色。
ジオン公国軍の量産型モビルスーツ (MS) である(型式番号:MS-05B)。
テンプレート:ネタバレ
機体名[]
シリーズアニメ作品中では、ほぼザクと呼ばれる。『MS IGLOO 1年戦争秘録』第3話ではザクIと呼ばれた。
『機動戦士ガンダム』公式ページでは「旧ザク」、「MS-05 ZAKU I」が併記されている[1]。『機動戦士ガンダム第08MS小隊』公式ページでは「ザクI」のみ記載されている[2]。
『機動戦士ガンダム』放送後設定された劇中の時系列では、開発当初はザクと呼ばれていた[3]が、MS-06が開発されたことにより、MS-05をザクI、MS-06をザクIIと区別されるようになった[4]。
商品化の際『機動戦士ガンダム』放送直後は、旧ザク、旧型ザクと呼ばれたが[5]、ザクIの設定が浸透し、近年はザクIと呼ばれることが多い[6]。
機体解説[]
テンプレート:機動兵器
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ジオン公国軍は地球連邦軍との開戦に向けて本格的な軍事用MSの開発を決定した。量産型MSの正式採用に際して競作が行われた。ジオニック社は先に開発した試作機(MS-04)を大幅に改良、量産化を見据えて装備類を簡略化したYMS-05 ザクを提出した。一方、ツィマッド社はそれよりも高性能なEMS-04 ヅダを開発したが、トライアル中に空中分解事故が発生、その結果安定した性能を発揮したザクが採用された。『MS IGLOO』第3話の劇中では、この決定にはジオニック社の政治的な働きもあったとの主張が台詞として語られている。
ザクは宇宙世紀0074年2月に試作機が完成、翌年7月に量産化が決定し、8月には1号機がロールアウトしている。開発にはジオニック社からジオン公国軍に佐官待遇で出向したエリオット・レムが携わっている[7]。 宇宙世紀0075年11月には初期生産型 (MS-05A) 27機によって教導大隊が編成。グラナダに配備され、開戦に向けての搭乗員育成や戦技研究、各種試験が行われ、MSという兵器体系を確立した。このデータを基にコクピット、装甲の材質・形状などの一部改良を施され、MS-05Bとして本格的な量産化が行われ、総生産数は793機に及んだ。なお、これらの数字や設定などは『MSV』などで語られた後付設定で、例えば『ガンダムセンチュリー』では初期生産型27機のロールアウトは宇宙世紀0076年5月となっており、いずれにせよ非公式なものである。
しかし機体各部の動力パイプを全て装甲内へと内蔵したことやジェネレーター出力の低さから十分な運動性能を発揮することができず[2]、軍、特にキシリア・ザビはこの機体の性能と生産性をより向上させたタイプの開発を要求するテンプレート:要出典。その結果、出力向上と冷却装置の強化、それに伴い性能全般が向上したMS-06 ザクIIが完成、この機体と区別するためMS-05はザクIと呼ばれるようになった。本機はザクIIの登場で開戦時には二線級兵器となっていたものの[2]、ザクIIの配備数の少なさから、生産されたほぼ全ての機体が実戦参加した[2]。ザクIIの配備が進むと、補給作業などの二線級任務に回されることとなる。ただし、大戦後期になってもザクIを継続して愛用したベテランパイロットも多く、最終決戦の舞台となったア・バオア・クーでも新鋭機と共に配備され、実戦参加している。また地上戦線にも数の不利を補うべく多数が投入された[2]。
武装[]
ザクIの標準装備としては以下のものがある。
- 105mmマシンガン
- ザクI専用に開発された電気作動方式のマシンガン。型式番号はZMP-47D[8]。試作型のものとは異なり、ドラム式マガジンは横付けとなっている。装弾数は145発。宇宙空間での使用を前提として開発されたため重力下での使用では給弾に不具合が発生する恐れが指摘されていたが、後に問題ないことがわかった[9]。開発当初は口径105mmの砲弾だったが、開戦直前にはより高い攻撃力が求められ口径120mmへとボアアップされている。ザクIの他にはジオン軍試作機動戦車ヒルドルブが本銃のショート・バレル・カスタムを装備[8]した。
- 280mmバズーカ
- 対艦攻撃用装備。砲弾は先込式で[10]開戦当初は核砲弾も用いられたともいう[11]。予備右肩部にはバズーカラックが増設されている。これは射出の際、反動で肩関節へ負荷が掛かることがあったためである。発射ガスを後方に逃すバズーカでは反動はほとんど無いはずであるが、MSVやHGUCインストの記述では負荷云々の記述がある。ただし、この装備は今のところ劇中未登場の非公式な装備でもある。
- ヒートホーク
- 白兵戦用装備。開戦当初は対MSより、敵の艦や戦闘機に肉迫した際に使用された。これはザクIIでも継続して採用されている。一方では、開発されたのはMS-06Aのロールアウト以降とする説もある。
- Sマイン
- 対人近接防御兵器。機体各所から発射され空中で爆発、小型鉄球の雨を降らせて至近に迫った敵兵を駆逐する。『第08MS小隊』第8話のトップ機が装備していた。後の映像作品では陸戦型ザクIIも装備している。モデルになったのは第二次大戦でドイツ軍が使用した跳躍地雷・S-マイン。
- その他
- 『第08MS小隊』第6話の回想シーンではガス弾銃を装備し、第8話のトップ機は120㎜ザクマシンガンを装備している。プラモデルなどではザクIIのシールドを流用したスパイクシールド[12]やシュツルムファウストなども付属しているが、アニメの劇中には登場していない。
劇中での出演[]
- 機動戦士ガンダム
- 初登場はテレビアニメ『機動戦士ガンダム』の第3話で、補給部隊の老兵ガデムが自分の補給艦「パプア」を護衛するためにこの機体に乗って出撃する。補給任務自体は成功するも、パプアは沈没。ガデムは手持ち武器を持たないまま本機でアムロ・レイの乗るガンダムに肉弾戦を仕掛ける。だがガンダムには通用せず、ビームサーベルで反撃されて撃破された。なお、劇中では単なる「ガデム専用ザク」でしかなく、詳細な説明は一切なかった。
- 劇場版『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』では、ア・バオア・クー要塞に120mmザク・マシンガンを持って立つ新作画のシーンが追加されている。これにより、テレビシリーズ当時の「旧式化により作業用に転用されていた」という設定に代わり、「旧式化した後も一年戦争末期まで実戦運用されていた」という後付設定が公式なものとなった。
- 機動戦士ガンダムΖΖ
- テレビアニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』では、タイガーバウムを支配するスタンパ・ハロイの民間払い下げMSコレクションの一つとして登場。内部はリニアシート化による改修を施してあり、操縦系統は最新機に近くなっている。ハイザック用のザク・マシンガン改で武装し、塗装はザクIIと同系統のものになっていた。また、スタンパの館の門にはこれとは別に、装飾された2体の悪趣味なザクIがそびえ立っていた。
- 機動戦士ガンダム第08MS小隊
- OVA『機動戦士ガンダム第08MS小隊』では、第6話でのシロー・アマダの回想場面にて、サイド2に乗り込み毒ガス弾を発射した機体として登場している。また、第8話にてゲリラの村に迷い込むトップ小隊長機もザクIであり、こちらの機体には隊長機を示す角も付けられている。左肩の球形アーマーに、スパイクを装着するためのアタッチメントがついている点が特徴。第5話にはザクIベースのザクタンクが登場する。
- 機動戦士ガンダム MS IGLOO
- OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO 1年戦争秘録』第2話では、地上の物資集積所の警備用として登場。連邦軍特殊部隊セモベンテ隊の奇襲を受け、ツァリアーノ中佐の鹵獲陸戦型ザクIIに撃破された。時系列的には079年5月8日であるため、このザクIが史上初の「MSに撃破されたMS」になる[13]。『黙示録0079』第3話では、最初にア・バオア・クーに取り付いた2機のジム改を105mmマシンガンで攻撃、撃破する場面がある。
- 漫画『機動戦士ガンダム MS IGLOO 603』第4話「蝙蝠はソロモンにはばたく(中編)」では、義勇兵としてジオン軍に加わったエンマ・ライヒらの搭乗機として登場。多くのトラブルを抱えた旧式機であるザクIを与えられ冷遇されている姿が描かれている。第7話「南海に竜は潜む(後編)」ではギュンター・ローズマン曹長が搭乗。偽装船に搭載され、連邦軍の貨物船を拿捕するが、フィッシュアイによる攻撃で海中に落ちている。また、第8話「軌道上に幻影は疾る(前編)」ではヅダとの主力機評価試験においてYMS-05が登場している。
- 機動戦士ガンダム MS IGLOO2 重力戦線
- OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO2 重力戦線』第3話に登場。後方の敵に気を取られたドロバ・グズワヨ曹長の陸戦強襲型ガンタンク3号機を大破させるも自爆システムを作動させたドロバの機体につかまり道連れにされる。
- 機動戦士ガンダム THE ORIGIN
- 漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、高性能だがコスト高により採用が見送られたMS-04の替わりとして量産されている。月面でのミノフスキー博士の亡命を巡る連邦MS部隊との初衝突「雨の海海戦」(連邦側では「スミス海の虐殺」と呼称)において、1機のMS-04を含む5機で、ガンキャノン初期型2個中隊(12機)を一方的に全滅させる。これは、ランバ・ラル、シャア・アズナブル、黒い三連星といった後のエースパイロットたちによって隊が編成されていたこともあるが、他の兵器を火力支援することを目的に設計されたガンキャノンに対し、同じMSを接近戦で駆逐することを目的としたザクの設計思想の勝利でもあった。なお映像作品ではその逆で、ザクの方がMS以外の敵と戦うことを想定して設計されている。ほかにランバ・ラル隊残党のタチ中尉が搭乗した機体は、アニメではMS-06だったものがMS-05に変更されている。
- 機動戦士ガンダム 宇宙のイシュタム
- 漫画『機動戦士ガンダム 宇宙のイシュタム』では、ジオン側の主人公エリザ・ヘブンの乗機として登場。頭部に追加の装甲板が貼り付けられ、メインカメラを閃光等から守る防護シャッターが取り付けられている。また、腰のウェポンラッチには手放した武器を巻き取るウィンチが装備されている。通常の105mmマシンガンやヒートホークに加え、対人榴弾も使用した。
- Developers 機動戦士ガンダム Before One Year War
- 漫画『Developers 機動戦士ガンダム Before One Year War』では、ジオニック社の下請け工場「ホシオカ」の技術者たちがザクIの試作機を開発するために奮闘する姿が描かれている。のちにジオニックのテストパイロットエリオット・レムとホシオカ社長令嬢にして同社テストパイロットの主人公ミオン・ホシオカとのコンペティションを経て、ザクI(劇中ではザク)が完成。ジオニック社本社工場にてロールアウト初号機が作業機械として発表されている。
- ゼロの旧ザク
- 漫画『ゼロの旧ザク』では、主人公・ニルスの搭乗機として活躍。本格的な主人公機としての扱いを受けている。
他作品での出演[]
漫画『魔法の少尉ブラスターマリ』では、「1日ザク」(いちにちザク、愛称「1日号」)なる機体が登場する。サイド3のあるコロニーのジオン軍基地で、戦力として数えられることなく格納庫に保管されていたが、謎の女性士官ブラスターマリ少尉が搭乗し、数度にわたりコロニーの危機を救っている。胴体部がザクII改風のボディになっているのが特徴。従来の武装はなく、おかしな格好をした魔法使いからもらった「魔法の布団叩き」「魔法のハエ叩き」を武器に戦う。なお「1日 - 」の名称はブラスターマリの正体であるマリコ・スターマインが子供向けMS図鑑の「旧ザク」という記述を読み違えたことに由来する。
TVアニメ『∀ガンダム』では、ルジャーナ・ミリシャにより発掘されたボルジャーノン(頭部の左右の支柱がない)として登場している。作中ではザクIとザクIIの双方がこの名で呼ばれているが、ルジャーナ・ミリシャのスエサイド部隊の隊長だったギャバンの愛機として黒く塗装されたザクIが活躍した。低性能機であるザクIのほうが隊長機として使われる。
対戦アクションゲーム『機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオン』では、第1作では格闘攻撃は(ある程度オリジナルはあるものの)原作通りショルダータックル程度だったが、続編の『DX』以降のシリーズでは多くの格闘攻撃が八極拳のようなモーションへと変化している。
ガンダム世界とは全く趣きを異にするが、吾妻ひでおの漫画『スクラップ学園』では、酒が切れると転がる生首の群れが見えるアル中教師が登場し、その生首の中にガンダムと中隊長仕様ザクIの頭部が混じっている。ザクIといえば旧型のマイナー機だった当時としては、非常に珍しい登場であった。
設定の変遷[]
ザクIがTV版『機動戦士ガンダム』中に登場したのは、第3話のみである。この時は搭乗者のガデムもシャアも単純に「ザク」と呼称している[14]。その後雑誌などで「旧型ザク」の名称で呼ばれるようになり[15](この当時はMSの型番の設定も存在しない)、「動力パイプが内蔵されているため動きが鈍く、戦闘には向いていない作業用MS」などと解説されていた。劇場版でマシンガンを装備した姿が描かれ、必ずしも戦闘に使えない訳ではない事が明らかになった。そもそもガデム自身がザクIを操縦して実戦を経験したという趣旨の発言をしている。
「ザクI」というネーミングは1981年発行のムック『ガンダムセンチュリー』が初出の非公式設定だったが、『機動戦士ガンダム MS IGLOO 1年戦争秘録』第3話において初めてこの名で呼ばれ、四半世紀を経て公式の名称となった。
ザクIとIIとの相違点としては、身体各部の動力パイプおよび右肩のシールドがなく、モノアイスリットの真正面に支柱が立っている。また左肩のアーマーもスパイクがついていない球状である。さらに設定画においてIのほうが機体各部が角張っているというものがあり、特に膝下に顕著だったが、FZ型やF2型の設定画の影響からIIの膝下部も角張って描かれることが増え、MGやHGUCの模型にも反映されるに至った。
ザクマシンガンの弾倉はドラムマガジンと呼ばれているが、実際にはパンマガジンであり、トンプソンM1928やPPsH-41などが使用している現実世界における円筒型のドラムマガジンとは構造が異なる。『ガンダムセンチュリー』以来この名称で呼ばれ続け、未だに改められていない。なお105mmザクマシンガンのような、縦にパンマガジンを装備する機関銃は実在するもので[16]重力下での使用に問題云々の非公式設定があるが、『MS IGLOO』の劇中では地球上で問題なく使用されている。
バリエーション[]
- MS-01 モビルスーツ(クラブ・マン)
- 史上初めての人型機動兵器として建造された機体。
- MS-04 プロトタイプ・ザク
- MS-03の重量や出力不足等の問題を改良すべく作られた機体。この機体から核融合炉を搭載し、実用化に目処が付けられる事となる。
- YMS-05
- ヅタとの主力機評価試験を争った試作機。
- MS-05A ザクI(前期生産型)
- ザクIの初期型として生産された機体。訓練用に27機生産された。B型と比べて胸部装甲やカラーリングが若干異なっている[17]。
- MS-05B ザクI
- 生産ラインに乗ったという意味での初の実戦型量産機。記事参照。
- MS-05B ザクI・作業装備
- 玩具『ガンダム ロウバストシルエットコレクション』に登場。
- MS-05L テンプレート:Visible anchor
テンプレート:機動兵器
- メカニックデザイン企画『ハーモニー・オブ・ガンダム』に登場。
- 旧式化したザクIを長距離狙撃用に改修した機体。本国からの支援がほぼ打ち切られたキャリフォルニア・ベースにおいて、ゲルググで実用化されたビーム兵器の携帯技術を転用し本機が開発された。サブジェネレーターを搭載した大型のバックパックに換装することで長射程のビーム・スナイパーライフルが使用可能になっており、頭部は狙撃用にザク強行偵察型のカメラアイを使用、右膝には狙撃姿勢を保つため特殊なギアが設置されている。近接戦闘に至った際に生還率を高める為に頭部にバルカンが装備され、ザク・マシンガンを使用する場合もある
- 小説『機動戦士ガンダムUC』では、ジオン軍残党のヨンム・カークス少佐の愛機として登場した。
- MS-06 ザクII
- ザクIをより実戦向けにするため、改良を施された機体。詳細はザクIIを参照。
- MS-05 ザクI(コロニー制圧戦仕様)
- ブリティッシュ作戦のため、海兵隊がコロニー制圧用としてGGガス弾を装備したザクI。主な搭乗者はシーマ・ガラハウ。
- ランド・ザック
- 漫画『機動戦士ガンダムMSV戦記 ジョニー・ライデン』に登場。
- 戦後民間で改修された農地開拓用のザクI。ベース機は戦場跡に破棄されていた物であり、ベース機や機能は地域によって異なり、同じ仕様の物は一切存在しない。作中登場した機体は地面を耕すためのドリルとスコップを装備している。なお、ドリルはEMS-05 アッグのもの。両肩のシールドには放水機能もある。
パーソナルカスタム機[]
- MS-05B ザクI(ランバ・ラル専用機)
- 『機動戦士ガンダム 戦略戦術大図鑑』に登場。ランバ・ラルが開戦当初に乗っていた機体。青のカラーリングで、両肩にショルダーアーマーがついている。『機動戦士ガンダム ギレンの野望』では胸部のデザインがOVA『第08MS小隊』に登場したトップ機のものを踏襲しており、キット化される際もこの形となった。後にドズル・ザビ中将専用ザクII に装備される大型ヒートホークを標準装備している。
- MS-05B ザクI(黒い三連星専用機)
- 『機動戦士ガンダム ギレンの野望』に登場[18]。のちの黒い三連星が開戦以前より愛機としていた機体を、開戦後の0079年3月の教導機動大隊の特別演習でレストアしてブラック、パープル、グレーに再塗装した機体。演習の最中に連邦軍の偵察部隊と遭遇し、これを撃破している[19]。
- 黒い三連星の機体は短い期間にダークグレー、ダークシーブルーなどの数回のカラーリング変更が確認でき、彼らはMS-06C、MS-06S、MS-06R-1Aと機体を乗り換えるが、ブラック、パープル、グレーの3色になったのはMS-06Sからである[20]。
- MS-05 ザクI(ゲラート・シュマイザー専用機)
- 『ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079』に登場。通常のザクIと違い両肩にショルダーアーマーを装着している。白のカラーリング。闇夜のフェンリル隊独自のセンサーを導入したMS戦術と共に、視神経に戦傷の後遺症を抱えたシュマイザー用に音響センサーを増設したカスタム機。スモーク等によって敵を欺きガンダム6号機を撃破した。なお、『機動戦士ガンダム0079カードビルダー』など後発のゲーム作品では、形式番号が「MS-05S」に変更されている。小説版は肩にバズーカ砲を固定装備として搭載している。
- MS-05 ザクI(トップ機)
- 『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場するトップ小隊隊長トップが使用した現地改修機。両肩にショルダーアーマーを装備しており、また機体の各所に密林戦闘に適した改良が施されている。トップ小隊の機体にはジムのシールドを、鹵獲して使用している機体もある。基本的な武器や仕様はほかの隊長機と変わらないが、Sマインランチャーを装備しているなどより対歩兵に意識を持った兵装が目立つ。シロー・アマダの発射したロケットランチャーでトップが死亡し機体も停止した。
- MS-05B ザクI(エリク・ブランケ専用機)
- ゲーム『機動戦士ガンダム戦記』に登場。紫のカラーリングで、左肩にザクIIのスパイクアーマーがついており、また武装にはグフのヒートサーベルを装備している。イフリート・ナハトの奪還作戦で、エリクがイフリート・ナハトの奪取成功に伴い、機体は放棄された。
脚注[]
- ↑ 機動戦士ガンダム公式Web | MECHA
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 機動戦士ガンダム第08MS小隊WEB「MS-ジオン軍-ザクI」
- ↑ 『機動戦士ガンダム 公式百科事典 GUNDAM OFFICIALS』310ページより。
- ↑ 『機動戦士ガンダム 公式百科事典 GUNDAM OFFICIALS』313ページより。
- ↑ 初期プラモデル等。
- ↑ プラモデルMGやHGUCなど。
- ↑ 模型企画『モビルスーツバリエーション』、漫画『Developers 機動戦士ガンダム Before One Year War』より。
- ↑ 8.0 8.1 『機動戦士ガンダム MS IGLOO Mission Complete』(竹書房、2009)33頁
- ↑ 『MS IGLOO一年戦争秘録』第2話、セモベンテ隊とヒルドルブの交戦より。
- ↑ 漫画『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』のMS-06A解説文より。
- ↑ 映像作品中で、核砲弾の使用例はない。
- ↑ 『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』において、シーマ艦隊のゲルググM(マリーネ)が装備している。
- ↑ 特殊部隊の戦果であるため、公式記録としてカウントされなかった。
- ↑ 1980年5月1日発行の「機動戦士ガンダム 記録全集2」においては「モビルスーツ・ザク」(124ページ)「ザク(ゲスト・キャラクター)」(168ページ)と記載されている。
- ↑ 1981年3月1日発行の「アニメック第16号 機動戦士ガンダム大事典」で「旧ザク」「ガデム搭乗ザク(旧型ザク)」と記載されている(1979年11月7日発行の「アニメック第8号」掲載の「小事典」の加筆・修正版なので、「アニメック第8号」の時点で「旧ザク」「旧型ザク」と書かれている可能性は否定できない)。
- ↑ [1]
- ↑ 『機動戦士ガンダム MSV コレクションファイル[地球編]』084 ザクI(前期生産型)より。
- ↑ 『ギレンの野望』のゲーム中では、地球侵攻作戦でもこの機体に搭乗していたこととなっている。
- ↑ 「教導機動大隊の特別演習」は「MG MS-05B ザクI 黒い三連星仕様」の取扱説明書が初出。
- ↑ 『MSV』での設定。
関連項目[]
|
en:MS-05_Zaku_I zh:MS-05系列机动战士