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コズミック・イラの艦船及びその他の兵器 > ザフトの艦船及びその他の兵器

ザフトの艦船及びその他の兵器では、『機動戦士ガンダムSEED』を初めとする「C.E.(コズミック・イラ)」作品に登場する架空の艦船やその他の兵器の内、ザフト陣営に属する兵器について解説する。

宇宙艦艇 編集

エターナル級 編集

詳細はエターナル (ガンダムシリーズ)を参照

ミネルバ級 編集

詳細はミネルバ (ガンダムシリーズ)を参照

ローラシア級 編集

テンプレート:機動兵器 C.E.史上初のMS(モビルスーツ)運用母艦。正式な艦種類別は「MSフリゲート」で、艦種記号はFFM[1]。艦型規模は地球連合軍ネルソン級ドレイク級の中間に位置する。ヤキン・ドゥーエ戦役開戦当初からザフト宇宙艦隊の主力艦として運用されている。級名は2億年前に北半球に存在したとされる超大陸・ローラシア大陸に由来する。

艦体下部に最大6機のMSを搭載し、前部に格納された展開式リニアカタパルトにより高速で射出する。また、格納庫はそのまま切り離すことで大気圏突入用カプセルとして機能し、衛星軌道上からの降下作戦にも対応している。

ガモフ
ラウ・ル・クルーゼ隊所属艦。艦長はゼルマン。艦名はアメリカ合衆国の物理学者「ジョージ・ガモフ」に由来する。
旗艦のナスカ級ヴェサリウスと共にヘリオポリスG兵器鹵獲作戦に参加。作戦終了後は、ヘリオポリスを脱出した連合軍の新鋭艦アークエンジェルの追撃任務に就く。低軌道会戦にて大気圏突入直前のアークエンジェルに特攻を仕掛けるが、それを阻もうとする地球連合宇宙軍第8艦隊旗艦メネラオスと相打ちに近い形で撃沈される。
ツィーグラー
クルーゼ隊所属艦。艦名はドイツの化学者「カール・ツィーグラー」に由来する。
ガルバーニ
グリマルディ戦線当時のクルーゼ隊旗艦。艦長はクルーゼ自らが務めていた。艦名はイタリアの解剖学者「ルイージ・ガルヴァーニ」に由来する。
マルピーギ
『ガンダムSEED MSV 』に登場。後のヴェサリウス艦長フレドリック・アデスが副長を務めていた。艦名はイタリアの生物学者「マルチェロ・マルピーギ」に由来する。グリマルディ戦線にて、エンデュミオン基地サイクロプスの暴走に巻き込まれ艦体を損傷するも、生還を果たす。

ナスカ級 編集

テンプレート:機動兵器 ローラシア級に次いで就役した宇宙戦闘艦。正式な艦種類別は「MS搭載強襲駆逐艦」で、艦種記号はDDMH[1]。ローラシア級に比べ火力は劣るが、全長が地球連合軍のネルソン級宇宙戦艦より長いなど、船体はかなり大きく、搭載MSの迅速な運用を主眼に艦自体の機動性を高めている。その速力はアークエンジェルにも匹敵し、エターナルの就役まではザフト宇宙艦随一の快速を誇っていた。搭載MSはローラシア級と同じ6機で、射出時は艦橋下部からリニアカタパルトを展開する。級名は「ナスカ文化」に由来する。また、同級に属する艦は全て歴史上の知識人の名が冠されている。

主武装は120cm単装高エネルギー収束火線砲2基と66cm連装レールガン2基、対空迎撃用として沈胴収納式の58mmCIWSを計10基装備。レールガンは小型の連装ビーム砲に換装可能で、艦後部にミサイル発射菅を持つなど火力重視の艦も存在する。主砲の威力はかなり高く地球連合軍のドレイク級を一斉射にて撃沈可能。

『DESTINY』では、ニュートロンスタンピーダーを備えたナスカ級が、地球連合軍による核攻撃からプラント防衛に投入される。

ヴェサリウス
ラウ・ル・クルーゼ隊旗艦。艦長はフレドリック・アデス。僚艦ガモフと共にヘリオポリスを襲撃し、運用試験中のG兵器5機の内4機の奪取に成功する。任務終了後はアークエンジェルを追撃し、低軌道会戦を経験。戦争後期はプラントから脱走したエターナルの追撃戦に投入される。メンデル付近の宙域で僚艦ヘルダーリン、ホイジンガーと共にアークエンジェル、エターナル、クサナギ三隻同盟と、地球連合軍のドミニオンによる三つ巴の戦いを展開する。この戦闘でザフト艦隊を突破しようとするエターナル、クサナギの集中砲火を受けて撃沈される。
ヘルダーリン、ホイジンガー
クルーゼ隊所属艦。メンデル付近の宙域で、ヴェサリウスと共に三隻同盟と交戦する。
ハーシェル、フーリエ
共に『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場。アーモリーワン周辺宙域にて哨戒任務に就いていたところ、地球連合軍第81独立機動群ファントムペイン所属艦ガーティ・ルーの奇襲攻撃を受け撃沈される。
ボルテール
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場。イザーク・ジュール隊旗艦。ユニウスセブン落下テロ事件において、ユニウスセブン破砕作業に従事する。
ルソー
ジュール隊所属艦。ボルテールと共にユニウスセブン破砕作業に従事する。

降下カプセル輸送艦 編集

衛星軌道上からMSを大量かつ迅速に降下揚陸させるために建造された宇宙輸送艦艇。扁平な形状をした艦体下面にMSを4機ずつ収納した三角錐型の降下カプセルを11基懸架し、最大44機ものMSを地表に向け一挙に投下する。輸送艦ゆえ、武装は艦首ブリッジ両脇に設置された連装対空砲2基のみと軽装である。推進機関として2×2の計4発のロケットモーターを持つ。C.E.70年の開戦から大量に投入され、以後一貫して対地球連合戦略の中枢を担う。

ゴンドワナ級 編集

テンプレート:機動兵器 『SEED DESTINY』に登場。全長1200mを超す超大型宇宙空母。ローラシア級やナスカ級を丸ごと収容可能なほどの内部容積があり、計16基のリニアカタパルトを装備する。CICルームは並みの軍事基地に匹敵する規模を持つ。級名の由来は南半球に存在したとされる超大陸・ゴンドワナ大陸から。

ユニウスセブン落下テロ事件を発端にプラント本国へ侵攻してきた地球連合軍を迎え撃つべく(フォックスノット・ノベンバー)に投入される。メサイア攻防戦にも参戦し、後方からミネルバを始めとする他の艦の援護を行った。

陸上戦艦 編集

レセップス級 編集

テンプレート:機動兵器 主に砂漠地帯で運用される大型陸上戦艦。船体喫水線下が砂中に没する半没式船体構造を持ち、底部全面に配されたウロコ状の推進装置「スケイルモーター」で砂を振動・液状化させて移動する。砂中でより高い浮力を得るため、底部は表面積が広く設計されている。スケイルモーターは水上航行も可能だが、ザフトではボズゴロフ級を始めとする潜水母艦が海洋戦力の主力を担っているため、実際に運用された例はほとんどない。多数のMS・戦闘ヘリを搭載し、正面のメインゲートを含め計15基の発進用ゲートを持つ。武装は40cm連装砲3基を始め、対空ミサイル、機銃、砂漠魚雷発射管を多数装備する。

レセップス
アンドリュー・バルトフェルド隊の旗艦。バルトフェルドが自ら前線に出撃する際は、副官のマーチン・ダコスタに指揮が一任される。艦名のレセップスは、フランス人実業家「フェルディナン・ド・レセップス」に由来する。
親プラント国家アフリカ共同体の都市バナディーヤを拠点に対ゲリラ戦を行っていたが、偶然に勢力圏内のリビア砂漠に降下して来たアークエンジェルと2度に渡る戦闘で大破、遺棄される。その際、バルトフェルドの指示により搭乗員はダコスタを残し全員が退艦する。
SEED ASTRAY』では、ダコスタからジャンク屋のロウ・ギュール達に譲渡され、修復後に武装を全て排除し作業用クレーンなどを増設した「レセップス・リファイン」に改装される。以後、ロウ達はこの艦で海上を移動し、オーブへ赴く。
デズモンド
『SEED DESTINY』に登場。 マハムール基地駐留のラドル隊の旗艦。ユーラシア連邦管轄の工業地帯ガルナハン攻略の最前線に配備されている。艦名は作家「デズモンド・バグリィ」に由来する。
スエズ渓谷での連合軍陽電子砲台ローエングリンゲート攻略作戦において、カーペンタリア基地より到着したミネルバと共同戦線を張る。


ピートリー級 編集

テンプレート:機動兵器 レセップス級より小型のスケイルモーター駆動式陸上戦艦。連合側からは「駆逐艦」として認識されている。級名は考古学者の「フリンダーズ・ピートリー」に由来する。

ピートリー
同級ネームシップで、バルトフェルド隊の所属艦。タルパティア工業地帯での戦闘において、レセップスと共にアークエンジェルと交戦。スカイグラスパー1号機の「アグニ」の砲撃を受けて機関区を被弾、戦線を離脱する。
ヘンリー・カーター
バルトフェルド隊所属艦。艦名は公共財政経済学者「ヘンリー・カーター・アダムズ」に由来する。背後からアークエンジェルに奇襲をかけ追い詰めるも、カガリ・ユラ・アスハが搭乗するスカイグラスパー2号機と相打ちに近い形で破壊される。
バグリィー
『SEED DESTINY』に登場。ラドル隊所属艦。艦名は作家「デズモンド・バグリィー」に由来する。ローエングリンゲート攻略作戦においてデズモンド、ミネルバと共に共同戦線を張る。


コンプトン級 編集

テンプレート:機動兵器 『SEED DESTINY』に登場。レセップスを上回る艦体規模を持つ大型陸上戦艦。移動方法は無限軌道を採用しており、活動地域が大幅に広がっている。しかし砂漠など地盤が不安定な地域は無限軌道の本級向きの戦場ではなく、地域によりレセップス級と使い分けられる。級名は物理学者アーサー・コンプトンに由来。

ユーレンベック
ウィラード隊の旗艦としてエンジェルダウン作戦に投入され、アークエンジェルを追い詰める。


水上艦艇 編集

ボズゴロフ級 編集

テンプレート:機動兵器 Nジャマー(ニュートロンジャマー)の影響下での運用を目的に建造された大型潜水母艦。一部開戦後地球上で建造されたものもあるが、多くは衛星軌道上で建造され、地球侵攻初期に「竹とんぼ」と呼ばれる特殊モジュールを用いて海面に投下されたものである。ザフトには水上艦艇はほとんど存在せず、こうした潜水艦が海洋戦力の要となっている。

艦首外殻外両舷に4本のドライチューブを持ち、1本につき2機の水中戦用MSを搭載する。上部には大型VLS(垂直射出装置)が、MS用に3基、VTOL機用に4基あり、展開式の垂直リニアカタパルトを備えている。

ボズゴロフ
クルーゼ隊及びザラ隊の旗艦として運用される。艦載機はディングーンゾノブリッツイージス、インフェトゥス、グゥル×4。
クストー
モラシム隊の旗艦。アークエンジェルへの2度目の襲撃の際に、ムウ・ラ・フラガの搭乗するスカイグラスパー1号機のアグニを受けて撃沈される。
クストー(2代目?)
小説版にて、パナマ基地のマスドライバー破壊作戦に参加したMS母艦の一隻で、クルーゼが同乗していた。上記の「クストー」はパナマ基地での戦闘が行われた時点で、すでに撃沈されているので、このクストーは名前を受け継いだ新造艦と思われる。艦長はモンロー。
ニーラゴンゴ
『SEED DESTINY』に登場。カーペンタリア基地を出航したミネルバの護衛艦として随伴するが、マルマラ海の戦闘でアビスに撃沈される。
セントヘレンズ
『SEED DESTINY』に登場。オーブ攻防戦における旗艦。海中に潜行したアークエンジェルの攻撃を受け、他の僚艦と共に撃沈される。搭載機はグーン、バビグフイグナイテッド


航空機 編集

インフェトゥス 編集

大気圏内用VTOL戦闘機。洋上母艦を持たないザフトが、レセップス級やピートリー級、ボズゴロフ級の艦載機とすべくこのように特殊な構造の機体を開発した。先尾翼半双胴、双発、タンデム複座を採用し、主翼のみならず機体全体を複雑に折りたたむことで非常にコンパクトとなり、優れた艦載収納性を実現している。しかしその代償として、火力、航続距離は地球連合軍のスピアヘッドに劣るとされる。そもそも、ザフトはMSを中心とした兵器体系となっており、航空戦力もディンやグゥル搭乗のジンが主力とされ、本機を含む在来型兵器はその支援用とされる傾向にあった。武装は機首の12mm機関砲2基と主翼付け根の25mm機関砲2基。主翼下面にハードポイントが左右2基ずつ、計4基見られるが、作中何らかの装備を牽下した例はない。インフェトゥスは、「有害の」、「危険な」、「不安全な」の意。

作中ではバルトフェルド隊によって運用され、ヘンリー・カーターと共にアークエンジェルの背後から奇襲を仕掛ける。ムウ・ラ・フラガ搭乗のスカイグラスパー1号機と交戦し撃墜される。

グゥル 編集

MS用の大気圏内用無人局地輸送機。別名「MS支援空中機動飛翔体」。上部にMSを乗せ、サブフライトシステムとして運用される。中央部から折り畳める構造で、ボズゴロフ級潜水母艦などの戦闘艦への搭載時には収納容積を小さくする事が出来る。搭乗MSからの無線コントロールにより、強大な推力を活かし飛行する。武装として6連装ミサイルランチャー2基を装備している。

アジャイル 編集

MSの支援を目的とする戦闘・偵察ヘリコプター。名称は「俊敏な」「素早い」の意。テールローターを持たず、メインローターは後方に向けて固定する事で安定翼として機能し、この状態でも時速615kmをマークする(この速度は中途半端といわれる)[2]。主兵装は対地攻撃ミサイルを搭載している。バルトフェルド隊に配備され、有線制御ミサイルによるバクゥの支援に当たっていた。

ヴァルファウ 編集

MSを直立したまま輸送可能な大型輸送機。四枚の主翼にそれぞれ一基づつ大型ローターを搭載し、垂直離着陸が可能。機首に観音開き状のハッチがある。 SEED本編ではバルドフェルド隊に合流する際イザークとディアッカが搭乗、他ザフト軍の基地のシーンでは頻繁に登場する。

中型輸送機 編集

ヴァルファウより小型の輸送機。頭を上げた鳥のような外見が特徴。サイズゆえにMSは専用のキャリアに寝かされる形で輸送される。ハッチは機体後部にあり、また人員輸送の為の客室が設けられている。 SEED本編では、アスラン等、クルーゼ隊のメンバーが各々のガンダムと共に搭乗するが、アスラン搭乗機は、モラシム隊との交戦を終えたカガリ搭乗のスカイグラスパーと交戦し被弾、機長の判断でアスランをイージスガンダムと共に脱出させたが、その後の消息は不明。

車両 編集

指揮車 編集

電気駆動式の軍用車両。6輪の2人乗りオープンカー。車体にドアとバケットシートはない。座席後部は荷台になっており、バンパー部に牽引用のフックが1対2基ある。アンドリュー・バルトフェルドが使用した車体はサンドイエロー、その他の車体はグリーンに塗装されている。MSバクゥの巡航速度について行けるだけのスピードで走行が可能である[3]。「指揮車」という名前は制作用の設定画に付されているもので、具体的な車名は不明である。

作中ではバルトフェルドが部隊の陣頭指揮をする際に乗車する。『SEED DESTINY』では、ザフト基地内においてルナマリア・ホークやその他兵士が盛んにフィールドカーとして使用する。塗装は緑色である。

弾薬運搬トレーラー 編集

地球上での兵站任務に使用される大型軍用トレーラー。『SEED ASTRAY』では、ジャンク屋組合のジャンク屋達がバザー用の中古大型兵器の運搬に使用する。

電源車 編集

MSの電力供給用車両。6輪大型トラックであり、弾薬運搬トレーラーとトラクター部を共用している。給電施設のない前線では、バッテリー動力のMSにとってなくてはならない存在。作中では充電装置の部分が代わりに荷台と幌の付いたタイプになっている車体を、コーディネイター難民が救援物資の受け取りや家財道具の運搬に使用する。

六輪連結装甲車 編集

装甲戦闘車両。トラクター部は4輪式で、砲架部の2輪トレーラー部は用途に応じて大口径リニアガンや単装の小口径チェーンガンへと換装される。ザフトは陸上での機動兵力をMSに依存しており、市街地における治安維持や拠点防衛任務に使用される。

戦略兵器 編集

グングニール 編集

強力なEMPElecto Magnetic Pulse=電磁衝撃波)発生装置であり、電離層の乱れを引き起こす事により、通信や精密機器を使用不能にする対電子機器用特殊兵器。

C.E.71年5月25日のパナマ攻略戦において、ザフトがその兵力の劣勢を補うために使用。ザフト側の兵器はEMP対策を施しており影響を受けないが、連合軍は即時に施設、兵器が使用不能になり、パナマ基地陥落の最大の要因となる。また、グングニールによりパナマ基地にあったマスドライバーもEMPに対し無防備であったため破壊される。

連合軍の施設には、EMP対策が施されていたがグングニールの電磁衝撃波が強力過ぎたために対抗しきれず使用不能となる。

ジェネシス 編集

正式名は(Gamma Emission by Nuclear Explosion Stimulate Inducing SystemGenesis)。核エネルギーを使用した巨大なガンマ線レーザー砲。ザフトの最終兵器。

元々は外宇宙探索の為の宇宙船加速装置として開発が進められていたため基礎建造物の着工が戦前になされていたが、戦争の激化に伴い、相応の改修を経て戦略兵器として転用される運びとなった。兵器への改修についても、前述の理由から開戦後の急速な竣工を可能としていた[4]。普段はミラージュコロイドで姿を隠し、実際に発砲がおこなわれるまで地球連合側には全く悟られていなかった。

二次反射ミラーを備えた円盤状の本体と、尖塔状の一次反射ミラーで構成され、起動時にはミラージュコロイドを解除しPS装甲を展開する。通常PS装甲はビームなど高エネルギー兵器にはほぼ無力だが、ジェネシスはその超広大な装甲面積によりエネルギー許容量がMSのそれより遥かに高いためラミネート装甲のようにエネルギーを拡散・無効化することができ、陽電子砲ですら破壊は不可能となっている。ミラージュコロイド、PS装甲、核動力など当時の最高レベルの軍事技術の結晶とも呼べる兵器である。

ガンマ線は非常に透過性の高い放射線かつ非常に高エネルギーの電磁波のため、ジェネシスほど高出力のレーザーの場合は核シェルターなどでも事実上防御不能である。なお、ガンマ線は不可視光線であるためジェネシスのレーザーそのものを目視することは出来ず、レーザーのエネルギーによって超高温に加熱された星間ガススペースデブリが発光することで「光の渦」としてレーザーが見える。

モルゲンレーテ社エリカ・シモンズによれば、地球にジェネシスが着弾した場合、その影響は単に射線上や周辺のみならず、気象変動等の影響で全生命体の80%以上が死滅するという隕石衝突クラスの全地球的な被害がもたらされる結果が導き出されている。

ジェネシスの発射シークエンスは

  1. 本体内部で、Nジャマーキャンセラーによって使用可能となった原子爆弾を爆発させ、発生したガンマ線をレーザー光に変換し、一次反射ミラーに照射する。
  2. 一次反射ミラーでガンマ線レーザーを拡散、増幅させ本体に設置された二次反射ミラーに照射する。
  3. 増幅されたガンマ線レーザーの焦点と照準を二次反射ミラーで調整し、エネルギーを集中させ、目標に向けて発射する。

となっており、発射後は一次反射ミラーがガンマ線レーザーにさらされて破損するため、次弾発射には一次反射ミラーを交換する必要がある。

地球連合軍がザフトの軍事拠点ボアズに進攻した際に核ミサイルを使用したため、パトリック・ザラの意志により第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦で使用された。

1射目でヤキン・ドゥーエに押し寄せた地球連合艦隊の40%を焼き払い、2射目で補給を兼ねた第2陣の攻撃隊を月面のプトレマイオス基地諸共一撃で消滅させた。3射目は地球の大西洋連邦首都ワシントンD.C.に狙いを定めるが、発射直後にジャスティスの自爆によりジェネシスは崩壊し、地球への着弾は阻止された。

ネオ・ジェネシス 編集

ザフトの宇宙機動要塞メサイアに搭載された兵器。先代型を小型化し破壊力低下と引き換えに運用性を向上させ、さらに本体を要塞内部に設置することで破壊されにくくしたものである。また、発射後の一次反射ミラーの交換が不要となっている。 PS2用ゲームソフト『機動戦士ガンダムSEED DESTINY GENERATION of C.E.』では、本編に先行して登場している。

メサイア攻防戦において使用され、進撃して来るオーブ連合首長国艦隊を半壊させた。その際、離脱の遅れた友軍艦艇が巻き込まれている。ストライクフリーダムの攻撃を受け、メサイアもろとも破壊された。

ジェネシスα 編集

ジェネシスの小型プロトタイプ。本来の用途である宇宙船加速装置としての機能があり、主にリジェネレイトの推進システム「ライトクラフトプロパルジョン」の要として使用された。

第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦後、ジェネシスαはジャンク屋組合により接収された。ザフト軍がこれを破壊すべく攻撃をかけるが、傭兵部隊サーペントテールらによって撃退されている。その後、ロウ・ギュールは、ジェネシスαを用いて火星へと旅立った。また、ジェネシスαはジャンク屋組合の宇宙における本部となった。

ユニウスセブン落下テロ事件の際には、ジェネシスαを用いて地球に落下していくユニウスセブンを破壊しようとしたが、テスタメントコンピューターウィルスによる妨害を受けて失敗した。事件の直後、地球連合軍の総攻撃を受けた末に放棄され、ジャンク屋組合の手によって解体されている。その後、ジャンク屋組合によってジェネシスαの残骸を寄せ集めた「ジャンクα」と呼ばれる宇宙施設が作られている。

脚注 編集

  1. 1.0 1.1 ホビージャパンMOOK『機動戦士ガンダムSEED DESTINYモデルVOl.2』「SEED MSV戦記」による。
  2. 月刊ホビージャパン 2004年度3月号」の山根公利イラストエッセイを参照。
  3. 『データコレクション17機動戦士ガンダムSEED』(メディアワークス・2004)。
  4. 『データコレクション機動戦士ガンダムSEED下巻』(メディアワークス)「OFFICIAL REPORT」による。

関連項目 編集


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