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チタン合金セラミック複合材(チタンごうきんセラミックふくごうざい)は、アニメ作品「ガンダムシリーズ」のうち、宇宙世紀の世界観を持つ作品に登場する、架空の素材。

概要[]

一年戦争当時、地球連邦軍V作戦で製造したモビルスーツの装甲材としてガンダリウム合金ルナチタニウム合金ガンダリウムα)を開発し、抜群の防弾性を発揮した。しかし戦争終結後、装甲材の開発よりもムーバブルフレームの開発を優先した地球連邦軍は、ガンダリウム合金に代わる新しい装甲材の開発が遅れており、そのため一年戦争後に生産されたモビルスーツ (MS) にはしばらくチタン合金セラミック複合材を採用することとなった。

チタン合金セラミック複合材はルナ・チタニウム合金に比べ生産コストがかからないという利点もあり、地球連邦軍は量産機に適していると考えたのである。(チタン合金セラミック複合材とルナ・チタニウム合金=ガンダリウムαはほぼ同等の強度という説も存在する。)

その頃、旧ジオン(アクシズ)勢力ではサイコミュの研究と同時にガンダリウムγを開発していた。そしてその技術は、アクシズを離反し連邦軍にもぐりこみ、エゥーゴのメンバーとなったシャア・アズナブル改めクワトロ・バジーナ大尉により、アナハイム・エレクトロニクス社にもたらされることとなる。

その後、地球連邦軍もアナハイム・エレクトロニクス社から譲渡されたマラサイにより、ガンダリウムγの製造技術を得たことから、ティターンズは量産機のバーザムにも採用したが、ティターンズが壊滅したグリプス戦役後は再び、チタン合金セラミック複合材が量産機に用いられ、第二次ネオ・ジオン抗争では、地球連邦軍と新生ネオ・ジオン双方の量産機に採用されている。

これは、可変MSの時代が終わり、やはり量産機には耐久性のあるガンダリウム合金より、コストパフォーマンスの高いチタン合金セラミック複合材をという考えに回帰したためである。 また、ガンダリウム合金精製技術のスピンオフにより、チタン合金セラミック複合材にガンダリウムβクラスの耐久性を持たせられるようになったということも原因の一つとして挙げられよう。

なお、宇宙世紀0153年には、"チタン合金ネオセラミック複合材"という装甲材がザンスカール帝国系のMSに用いられている。

現実世界のチタン及びセラミック複合装甲[]

現実世界での防弾装甲としてのチタン合金は、比重が防弾鋼とアルミ合金装甲の中間であり、加工の難しさ(基本的に削り出し加工)とコストの高さにより一部の例外を除き機体や車輌全体に使われることはなく、要所要所(例えば攻撃機のコクピット周り)に限定使用される。これは重量のわりに強度があり、アルミ系合金より高い耐熱性を持つのが利点ではあるが、鋼鉄よりは比重が低く耐弾性で同体積の圧延装甲(ガンダム世界でいう超硬スチール合金)に勝るわけではない。「チタン合金セラミック複合材」は他のガンダムシリーズ作品中の装甲板同様に、具体的な設定が語られたことはない。なお現代の「拘束セラミック複合装甲」では、チタン合金製の箱の中に、六角形のセラミック板をタイル状に並べて重ねて密封し、装甲面を形成したものだと言われている(これは劣化ウラン装甲に匹敵する耐弾性を持ち、より軽量である)。

主なMS[]

グリプス戦役期
第一次ネオ・ジオン抗争期
第二次ネオ・ジオン抗争期

関連項目[]

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