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テンプレート:独自研究 ネェル・アーガマNahel Argama)は、TVアニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』、小説及びOVA『機動戦士ガンダムUC』に登場する架空の艦艇。エゥーゴロンド・ベル所属の宇宙戦艦である。
「ネェル・アーガマ」とは「アーガマに近きもの」の意。

艦艇解説[]

テンプレート:機動兵器

宇宙世紀0088年11月にアナハイム・エレクトロニクス社グラナダ工場が大型艦船シェアの奪取を目論んで建造した戦艦である。モビルスーツ (MS) 運用を念頭において設計された機動戦艦で、一年戦争時に活躍したペガサス級強襲揚陸艦ホワイトベースの意匠を、強く引き継いでいる。

アーガマに代わるエゥーゴ旗艦として開発され、アーガマの長所であるMS運用能力を大幅に向上させるため、前方にカタパルトを上方に3基、下方に2基、後方に着艦用デッキを1基装備しており、ΖΖガンダムを3機に分離した状態で同時に発進させる事も可能。MS搭載機数は、上下左右サイドデッキには当初は各2機・改修後は各3機、メインデッキは4機。1個MS大隊が運用可能である。エンジンブロックから四方に展開した4本のアームは折りたたみ可能な「カウンタースラスター」であり、MSがカタパルト発進した際の反動を打ち消す目的で船体重心から離れた位置に4基装備されている[1]。 また、艦中央から左右に伸びる主翼部分は、折り畳み式であり太陽光ソーラーパネルが内蔵されハイパーメガ粒子砲や、メインエンジンにソーラーエネルギーを供給している[1]

また、アーガマの欠点だった火力の不足もハイパーメガ粒子砲などの多数の火器を装備することで克服している。主砲の操作は三重になっており、砲座・サブブリッジ・ブリッジからコントロールする事が可能である[2]。 「強襲巡洋艦」だったアーガマ級とは異なり、竣工直後は「機動戦艦」にカテゴライズされていた。ただし、ロンド・ベル編入後「強襲揚陸艦」となっている。地球連邦軍「ロンド・ベル」発足の際に行われた部隊編成完結式及び観艦式に参加していた観閲官であり、同隊創設の立役者、連邦政府高官であるジョン・バウアーが、同隊の実戦部隊として対抗しうるだけの組織への編成を提案・実施した。 他のアイリッシュ級戦艦数隻も同様艦籍番号が与えられている。宇宙世紀0096年時の乗員数は400名余りである。

宇宙世紀0089年2月、第一次ネオ・ジオン抗争終結後、修復されたΖΖガンダムΖガンダム百式ガンダムMk-IIメガライダー共々地球連邦軍超機密秘匿扱いとされ、この艦の最終配属先は不明のままという説もあり、ビーチャ・オーレグらが第一次ネオ・ジオン抗争終結後にこの戦艦を貰おうと考えていた。しかし、宇宙世紀0090年3月21日付地球連邦軍・独立新興部隊「ロンド・ベル」発足と同時に初代旗艦として「ロンド・ベル」に編入される。 同年に結成された外郭新興部隊「ロンド・ベル」の仮旗艦として艦載機部隊の慣熟訓練に携わるが、これは予定されていたラー・カイラム級機動戦艦の就役までの処置であった。 同年、ネオ・ジオン残党軍のポジドン艦隊と交戦。エンジン被弾の末、アンマンへ撤退する。これらは、ゲームブック『機動戦士ガンダム シャアの帰還』では後にエゥーゴを基盤に結成される地球連邦軍・独立新興部隊「ロンド・ベル」の初代旗艦として就役している姿が描かれた。宇宙世紀0092年12月25日以後、ラー・カイラム就役と同時に、旗艦の座を移譲する。 宇宙世紀0093年3月、アナハイム・エレクトロニクス社グラナダ工場にて、大規模近代化改修が施される。

宇宙世紀0096年を舞台とした『機動戦士ガンダムUC』でもロンド・ベル所属の艦として登場している。かつてグリプス戦役・第一次ネオ・ジオン抗争が起こった際、正規の国防計画を通さずに設計・建造された艦であるため、同型艦の存在しない互換性のなさ、取り回しの悪さから艦隊編成にも組み込まれず、同作中においては大規模近代化改修が施されたものの主に単艦運用されている。なお改修時、各部機材をクラップ級に使用されているタイプに変更したので運用には問題はない。推進器周りの形状がクラップ級のそれに近い形に変化している。MS搭載量も増えており、ΖΖガンダムを運用した経験(もともと規格外の試作MSの運用も前提とされていたため)からか整備運用システムの拡張性が高くなっており、新規MSをスムーズに受け入れ可能である。総合的に機能・性能・外観はホワイトベースに近くなっており、ネオ・ジオン特にフル・フロンタルからは木馬もどきと呼称される。

搭載MS・兵器には、ネェル・アーガマ艦載機である事を示す「NA」のコードが機体に描かれている。

なお、オリジナルデザインは明貴美加、『機動戦士ガンダムUC』版はカトキハジメによるデザインである。

搭載武装[]

  • ハイパー・メガ粒子砲
直径20m強に及ぶエネルギーコンデンサを含めると全長50m、口径18mというあまりの大きさから艦内に納めることが出来ず、メインカタパルトデッキの直下、艦底部にむき出しになる格好で配置されている。理論上、コロニーレーザーに匹敵する威力を持つ、拠点攻撃用兵器。一撃で大型戦艦を葬れるのは無論のこと、照射角の変更次第では一艦隊を消滅させるだけの威力を持つ。
ただし、一回の射撃で艦の全動力を消費し尽くす燃費の問題があり、他のメガ粒子砲が使用不可となるほか、操舵すらおぼつかなくなる。連射性能はなく、一度の戦闘で使用できるのは一回が限度。
  • サブ・メガ粒子砲
ホワイトベース級、アーガマ級と同じように船体側面のシャッター部に収納された大型メガ粒子砲。
  • 対空機銃座×16(OVA版×24)
改修時からの追加装備。対MS及び航空航宙機迎撃用兵器。
  • 単装ビーム砲×2
左右のMSカタパルトデッキ前方端に配置されている。砲身に比べて砲塔サイズが小さいという特徴を有する。
  • 単装副砲×2(OVA版×0)
後方上下に配置された単装メガ粒子砲砲塔。アーガマ級、アイリッシュ級に装備されているものと同じである。改装後は下方前後に配置変更された。ちなみにOVA版は撤去され2連装メガ粒子砲が、上下方前後に増設されている。
  • 2連装メガ粒子砲×2(OVA版×4)
前方上下に配置された連装メガ粒子砲砲塔。アイリッシュ級に装備されているものとはデザインが異なる。改装後は上方前後(OVA版は、上下方前後)に配置変更され、ラーカイラム級及び、クラップ級に使用されているタイプに、統一された。

劇中での活躍[]

『機動戦士ガンダムΖΖ』の後半にて、アーガマに代わるガンダム・チームの拠点として登場する。指揮は引き続きブライト・ノアが執ったが、ブライトが連邦軍との会談のためにフォン・ブラウン市へ赴いて以降はビーチャ・オーレグが代理を務めた。

『機動戦士ガンダムUC』では、シャアの反乱以後に大規模な戦闘がなかったこともあり、艦長のオットー・ミタスも含めて部隊全体の実戦経験は大幅に不足していた。そのため初戦はシナンジュ1機に対して十分な迎撃体勢を取ることができず、左舷側のカタパルト・デッキが直撃を受けて大破、挙句にユニコーンガンダムを捕獲されるという惨敗も同然の結果に終わる。「ラプラスの箱」という国家機密に関わったが故に、連邦軍上層部からの補給も満足に受けられず、以後はカタパルト・デッキの一基を喪失した状態のままで戦い抜くことになる。

備考[]

本艦が『ΖΖ』以後、ロンド・ベル所属の艦として運用されたという設定は、ゲームブック『機動戦士ガンダム シャアの帰還』が初出だが、福井晴敏自身は事前にこの作品の存在を知らなかったため、『ガンダムUC』においても同様に運用されているという描写は、偶然の一致だったとの事である[3]

ゲーム作品での設定変更

ゲーム作品ではブライト・ノアが艦長になることが多い。『スーパーロボット大戦シリーズ』では、主にアーガマから乗り換えるという形で本艦が登場。同じくゲーム『携帯機SDガンダム GGENERATIONシリーズ』では、新造戦艦ではなくムーンレィスの技術でアーガマが改造されたというゲーム独自設定で登場する。また、『ΖΖ』と『UC』の本艦は、『UC』のゲーム登場以降は『UC』版をネェル・アーガマ改という名称で区別する様になっている。

乗組員[]

第一次ネオ・ジオン抗争時期[]

艦長代理

  • ビーチャ・オーレグ

ブリッジ要員

  • トーレス
  • キースロン
  • イーノ・アッバーブ
  • モンド・アガケ

パイロット

  • ジュドー・アーシタ:ΖΖガンダム
  • エル・ビアンノ:ガンダムMk-II
  • ルー・ルカ:Ζガンダム

メカニック

  • アストナージ・メドッソ
  • アンナ・ハンナ
  • トラジャ・トラジャ
  • ミリィ・チルダー

  • ハサン軍医
  • プルツー

ラプラス戦争時期[]

艦長

副長

ブリッジ要員

パイロット

メカニック

搭載MS・兵器[]

宇宙世紀0088年・エゥーゴ運用時

宇宙世紀0090年・ロンド・ベル運用時

宇宙世紀0096年・ロンド・ベル運用時

脚注[]

  1. 1.0 1.1 設定画内の説明文より。
  2. 機動戦士ガンダムΖΖ』第37話のミリィ・チルダーの説明より。
  3. 単行本第1巻刊行当時の書店におけるサイン会での発言より。

関連項目[]


en:Nahel_Argama

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