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バウンド・ドック (BOUND-DOC) は、アニメ『機動戦士Ζガンダム』に登場する架空の兵器。

ティターンズニュータイプ専用可変モビルアーマー (MA)である。バウンド・ドッと誤表記されることもあるが、SDガンダム作品では意図的に「ドッグ=犬」と表記される場合も多い。

なお、本項では、本機と関連のあるムットゥーも併せて記載する。

テンプレート:ネタバレ

バウンド・ドック編集

テンプレート:機動兵器

試作機で、3機が生産された。旧ジオン軍MAグラブロがベースとなっており、オークランド研究所において、ニュータイプ用に調整された。サイコミュを搭載しているが武装ではなく機体制御に使用している。基本的にはニュータイプ用で、ニュータイプや強化人間でなければ機体性能を完全には引き出す事が出来ない。

右手がマニピュレーターではなくクローで左右非対称、スマートな上半身にマッシブな下半身という、グリプス戦役時の戦闘兵器の中でも特に異彩を放つ姿をしている。ビームライフル・ビームサーベルとも左手でしか持つことができない。可変MAなので大型だが、宇宙空間での機動性は高い。MA形態時にはモビルスーツ(MS)時の左腕部のシールドに装着されているモノアイがメインカメラに、両脚がクローアームになる。コクピットはMS形態時の胸部にあり、MA形態時には上半身がスカート内後部に90°右向きで収納されるため、パイロットはスカートの下部から出入りすることになる。

劇中での活躍
濃紺/赤紫の機体にロザミア・バダムが搭乗。複座式のグレーの機体はゲーツ・キャパローレン・ナカモトが使用。描写はないが、本機体もMSに変形可能である。また、強化人間ではなく、完全なニュータイプでもないジェリド・メサもロザミアの遺した濃紺/赤紫の機体を最後の乗機として搭乗したが、上記設定に反し、特に不具合が生じたという描写はない。劇場版では濃紺/赤紫のジェリド機のみが登場している。
『Zガンダム』第42話で、ロザミアの搭乗機(の主に肩部分)に百式のビームライフルが何発か直撃したにも関わらず、対ビームコーティングが施されていたためか、ほとんど無傷だった。ジェリド搭乗時にも、Ζガンダムの発射したビームライフルが直撃しても致命的なダメージにはならず、その衝撃で弾き飛ばされて爆沈中のラーディッシュに衝突したことで撃破されている(小説版では、装甲板に開いた隙間を直撃されて撃墜)。
設定上ジェリド用として濃紺/イエローオーカーのカラーリングの機体が存在するが、劇中では使用されていない。『SDガンダム G CENTURY』など一部のゲーム作品ではジェリド機として登場。
デザイン
デザインは小林誠が担当。オリジナル作品『ドラゴンズヘブン』等に登場する、スカートがホバー走行装置になっているメカ「ガンプ」が基になっており、それに脚を付けたようなスタイルをしている。この経緯から『Gの伝説』などの小林のガンダム漫画作品中では脚の無いガンプの外観で描かれている。
なお、『B-CLUB』では小林自らグラブロの両腕を脚部とした模型作例を掲載しており、それに準じたイラストが添えられている。

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アモン・ドッグ編集

漫画『機動戦士ゼータガンダム1/2』に登場する可変型MA。

ティターンズの月面の拠点で開発された機体で、2機のバウンド・ドックがスカート部で上下互い違いに接続されている。本来の脚部はクローアームとして側面に露出しており、クローアームと左腕にメガ粒子砲が各1門、計4門追加されている。

また、搭載されたサイコミュと搭乗者を連動させることで、予測した状況の推移に応じた対処法の選択や結末を搭乗者に直接伝達するシステムを有している。これは、戦場に漂う死者の精神をサイコミュシステムに取り込ませ、ナビゲーションとしての役割を持たせるものであり、死者の数だけ取り込むことが可能となっている。

当機について描写のある「エドガー・エドモンド・スミスの日記」によれば、バウンド・ドックがニュータイプ用試作機として開発したにもかかわらず、とりたてて内蔵武器を持たない点や、MA状態での機体防御面での脆弱性を否めない点から用兵思想が見え難い兵器であることを指摘しており、当機こそが本来の完成形であるものと仮説を立てているが真偽のほどは不明。

劇中での活躍
強化人間であるウォルナックが搭乗。サイコミュによる予測システムを「死者の魂との会話」と称しており、より多くのナビゲーションを増やすため、敵味方問わず殺戮をくりかえしたが、宇宙世紀0088年頃の月面宙域において、エゥーゴのエドガー・エドモンド・スミスと交戦し撃墜されている。

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ムットゥー編集

テンプレート:機動兵器 アニメ『∀ガンダム』に登場する可変MS。

ディアナ・カウンターのゼノア隊が地球のロスト・マウンテンから発掘したMSで、バウンド・ドックに似た形状をしている。ただし、両腕がマニピュレーターで左右対称となっており、変形機構や、全体的な形状は異なっている。上半身・下半身どちらかだけを変形させた状態でも運用できる。ヒートサーベル兼用ビームライフルが装備されている。高性能な推進装置を持ち、大気圏内での運用を目的としていた。発掘後はディアナ・カウンターによってMRC-F31の型式番号を与えられ運用された。

なお、「ムットゥー」とはフィル・アッカマン少佐が付けた名前だが、兵には不評だったようだ。元々の名称は不明で、J-2126という型式番号のみが判明している。

基本フレームにはフラット等と同じスパイン・コンセプト・フレームを用いて、構造的に簡略化された、故障率の低い変形機構を実現している[1]

旧型番の "J" は "JUPITER" を示し、本来は木星大気圏上層部での運用を想定された機体である[2]。 MA形態時、Iフィールドによって機体外部に開放型ラムジェットを形成し、木星大気を燃料に一撃離脱戦法を取る可変戦闘機だった。木星の重力に捕まらないほどの大推力を誇るが、やや機動性に欠ける。劇中では状態が完璧ではなく、飛行は可能だったがラムジェット機能は回復していなかった。

劇中では∀ガンダムのハイパーハンマーに足を取られ振り回されたりなど、やられ役を演じており、目立った戦績はない。後にターンXとの戦闘に参加している。

『∀ガンダム』企画段階ではバウンド・ドックそのものが登場予定だった。ボンボン版コミックでは、準備稿を元に執筆されている関係からか、バウンド・ドックがロストマウンテンで発掘されている。

脚注 編集

  1. 『∀ガンダム全記録集2』より。
  2. 『ニュータイプ100%コレクション ∀ガンダムvol,2』および『電撃データコレクション20 ∀ガンダム』より。

関連項目 編集

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