Fandom


マグネット・コーティングは、アニメ『ガンダムシリーズ』に登場するモビルスーツ(架空の有人ロボット兵器)用の架空の技術。

概要 編集

初登場はアニメ『機動戦士ガンダム』に登場する地球連邦軍モスク・ハン博士がガンダムに対し行った際より。

センサーの精度や、駆動部分・各種関節部分の駆動力・機動力などの向上を図る為の改良作業と設定され[1]、また、非公式設定ではあるが「ガンダムセンチュリー」では、マグネットコーティングによって180°姿勢変換にかかる時間が1.5秒から1.1秒に短縮されたと記述されている。ジオンの最新鋭機であるゲルググでさえ180°姿勢変換にかかる時間は1.5秒なので、マグネットコーティングの効果が如何に高いかが窺い知れる。

ガンダムはフィールドモーターによって駆動しているため、作業内容としては電気系統の調整や内部部品の交換などが中心で、外見的な変化は無いが、劇中では、この技術について「油を注すような」(ブライト・ノア談)、「急場しのぎ」(次回予告より)の処置と表現されているが、この技術を未導入のモビルスーツに施すことは実質的にモビルスーツの改造であり、成功すれば別種の機体に生まれ変わる事を意味していた。

なお、ジオン公国軍がペズン計画で開発した高性能モビルスーツの一つ、アクト・ザクにもこの技術が採用されていたという。

劇中での活躍 編集

アニメ本編 編集

第39話でのシャリア・ブルが操縦するブラウ・ブロとの戦闘において、主人公でガンダムのパイロットであるアムロ・レイ少尉(TV版では曹長)がニュータイプ能力に覚醒し、通常のパイロットではありえないほどの判断力と鋭敏な操縦技能を獲得したため、操縦系統にオーバーヒートを起こしたガンダムの操縦系統の強化として、第40話において、この技術をガンダムに施すシーンがある。

アムロの操縦技術を調査した地球連邦軍の技術スタッフがアムロの技能にガンダムの性能を合わせるための、純粋に性能を上げるための処置であったが、出力の強化は行われなかったようであり、アムロはガンダムの反応速度の上昇とそれに伴うパワーとのバランスに関して処置後の試運転の最中に不安を漏らすシーンがある。

この処置は結果として大成功であり、ガンダムは操縦系統において以前の3倍の反応速度を得たため、その動きを見たシャアを驚愕させ、シャリア・ブル以上のオールレンジ攻撃を駆使するララァとも正面から渡り合えるようになった。

そして、その後の戦いでシャアはカスタマイズされたガンダムに追い詰められ、ララァは追い詰められて危機に陥ったシャアをかばって戦死、第39話において「シャリア・ブルの名誉のため」と称して操縦系統に不調を来たしたガンダムをわざと見逃したシャアは、この技術に対して高い代償を支払うことになった。

小説版 編集

テンプレート:節stub

機動戦士ガンダム THE ORIGIN 編集

テンプレート:節stub

ニュータイプ専用機への昇華 編集

劇中の全てに言えることであるが、マグネット・コーティング実施の理由にはアムロのニュータイプ覚醒のほかにも要因があった。

それは、ジオン軍がニュータイプ専用モビルアーマーエルメスや、ジオン軍モビルスーツで初めてビーム兵器を搭載したゲルググなどの新鋭機の開発に成功し、再び体制を立て直し始めたからである。また、ビットと呼ばれる小型の遠隔操作式のビーム兵器を装備したエルメスによって、ソロモンの領域に展開していた戦艦が突然撃沈されたことが地球連邦軍兵士の士気に大きく影響するなど、地球連邦軍にとっては新たな脅威であった。

特にニュータイプ専用機に対抗するべく、アムロ・レイ少尉が搭乗するガンダムもマグネット・コーティングを施され、ニュータイプ専用機へと生まれ変わったのである。

可変モビルスーツへの応用 編集

グリプス戦役の時期(『機動戦士Ζガンダム』)に登場した可変モビルスーツの多くは最初からマグネット・コーティングが施され、変形に要する時間を短縮するのに役立っていた。

宇宙世紀以外の作品 編集

ハイパーモードが発動状態のゴッドガンダムには一種のエネルギーフィールドが展開されており、これが機体の気脈やファイターの第六感を引き出すだけでなく、マグネットコーティングの効果を有しているという設定がある。また、小説版『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』において、ガンダムヘビーアームズにマグネットコーティングを施して反応速度が向上したという描写がある。

脚注 編集

  1. 小説版では、関節に磁性材料を塗布して磁気反発で摩擦を低減する、磁気軸受と同様の原理が設定されている。安彦良和の漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、ミノフスキー物理学の応用技術により安定させたモノポールを関節駆動系に注入するという説明がなされている。

関連項目 編集

特に記載のない限り、コミュニティのコンテンツはCC-BY-SA ライセンスの下で利用可能です。