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テンプレート:Infobox Single砂の十字架」(すなのじゅうじか)は、やしきたかじんの7枚目のシングル。

内容[]

谷村新司の作詞・作曲。アニメ映画『機動戦士ガンダム』(劇場版3部作の第1作)の主題歌で、13万枚のヒットとなる。

カップリング曲の「スターチルドレン」はたかじん自身の作曲である。作詞の井荻麟は、『機動戦士ガンダム』の総監督富野由悠季(当時は本名の富野喜幸で活動)のペンネームである。

このシングルは2006年に、歌入りの音源に加えてオリジナルカラオケを収録したシングルとして再発売された。

収録曲[]

  1. 砂の十字架
    作詞・作曲:谷村新司 編曲:青木望
  2. スターチルドレン
    作詞:井荻麟 作曲:やしきたかじん 編曲:飛澤宏元

発売までの経緯[]

当時鳴かず飛ばずのたかじんを担当していたディレクターが、キングレコードの部長に涙ながらに土下座し、たかじんにレコードを出す機会を与えるように直訴した。その結果、キングレコードはレコードを出す条件として、たかじんに『機動戦士ガンダム』の主題歌を歌うように指示する(のちに富野由悠季が自著で懐述したところでは、谷村新司ファンであった富野の意向で主題歌オファーを行ったものの、契約等の事情で谷村は曲の提供しかできず、歌ってもらうことは叶わなかったとしている)。たかじんも、歌詞に「ガンダム」という固有名詞がないことを条件に、土下座したディレクターのこともあり、渋々承諾する。歌詞が気に入らなかった(いわく「ライリー ライリーと繰り返す部分の意味がわからん」等)ことと、ジャケットがアニメの主人公アムロ・レイの絵のみで自分の写真がなかったことにたかじんがクレームをつけたため、発売が延期されたが、結局そのまま発売された。

その後のたかじん[]

上述の事情から、たかじんはこの歌のことを人生最大の汚点と語り、この歌が話題に出ると機嫌が悪くなるとも語っていた。たかじん自身は上記のような苦い思い出もあってかガンダムの話題(必ず及ぶであろう主題歌の話題)を毛嫌いしているものの、同作品を見たことがなく、ガンダムそのものに嫌悪感を示しているわけではない。また、「ガンダムの主題歌=誰が歌ってもヒットするもの」との印象を持っていたこともあり、のちに『機動戦士ガンダムSEED』の主題歌がヒットした玉置成実らに自身の番組で苦言を呈したこともあった。

なお、歌詞には文句をつけたものの、『たかじんnoばぁ〜』(よみうりテレビ)で共演するなど、谷村個人との関係は険悪というわけではないようである。また、谷村もあるインタビューで「ここまで売れる曲だとは思っていなかった」との感想を話した。ちなみに、「ライリー」の部分に関してたかじんが谷村に意味を尋ねたところ、民謡の合いの手のようなものだと解説している。のちに谷村は、自身が歌う『∀ガンダム』のEDテーマ『AURA』で再びガンダムシリーズに関わることとなる。

2007年、たかじんは自身の番組『ムハハnoたかじん』(関西テレビ)で、岡田斗司夫をゲストに招いた際(収録後、当時のレギュラーでもあった橋下徹が大阪府知事選挙に立候補したため、放送されたのは翌2008年2月)、この曲とガンダムについて心情やエピソードを吐露した。たかじんは当時の苦い経験から、2007年に至るまで全くガンダムを観たことがないと語ったが、岡田やガンダムを観て育った橋下徹らが作品について語る(単なる勧善懲悪ではなく、独立戦史・人間ドラマとして楽しめること)のを聞き、また「砂の十字架」とそれを歌ったたかじんがアニソンの定番、代表的歌手として評価を得ていることを知らされ、多少見解を変えている。この時たかじんはまた、レコーディング中の話として、富野の自分に対する横柄な態度に頭にきていたと語ったが、岡田は「その当時、人生最大の天狗になっていた頃だから許してやって欲しい」と富野をかばっている。

2010年7月、『たかじんのそこまで言って委員会』の辛坊治郎と二人でのコーナーにおいて、レコード(CD)のセールスの話題になり、歌手人生の汚点であると改めて述べている。谷村新司に電話で直接尋ねて説明を聞いたが、結局は「深く考えるな」と言われた、と茶化して語っている。

なお、たかじんの公式ウェブサイト上のプロフィールには、この曲について「卓越した歌唱力故に起用され、ビッグヒットを放つ」という記述がある。

関連項目[]

  • アニメタル - 「スターチルドレン」をヘヴィメタル風にカバーしたバンド。
  • 週刊ファミ通 - 1996年ごろ「たかじんが営業先で「砂の十字架」を歌っているところを録音したらガバス(同誌でゲーム機などと交換できるポイント)を大量にプレゼント」という企画があった。
  • Gackt - 自身9枚目のアルバム『0079-0088(ダブルオーセブンティーナイン ダブルオーエイティーエイト)』でこの曲をフルアレンジし、カバーした。ただし、ギターによるインストゥルメンタルバージョンにアレンジされており、Gackt自身が歌詞を歌っている訳ではない。

テンプレート:やしきたかじん

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