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陸戦型ガンダム(りくせんがたガンダム)は、OVA機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場する架空の兵器

地球連邦軍の人型機動兵器「モビルスーツ (MS)」の機種の1つ。

本項目では、セガサターン用ゲームソフト『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』に登場する派生機「ブルーディスティニーシリーズ」の概要も記述する。 テンプレート:ネタバレ

機体解説 編集

テンプレート:機動兵器 一年戦争時、地球連邦軍はV作戦においてプロトタイプガンダムがロールアウトした段階ですぐさまRX-79計画に着手した。ジオン公国軍のMSの活躍により急速に前線を後退せざるを得なくなった地球連邦軍は、一刻も早いMSの量産化と投入が求められていた。一方、試作機であるRX-78-2 ガンダムに代表されるRX-78は生産性を度外視した非常に高性能な機体であったため、その性能を発揮するための各パーツの品質管理は厳しいものとなり、要求スペックに満たない規格落ち部品・使われなかった不採用部品が大量に発生することとなった。連邦陸軍省は密林や山岳地帯などのこれまでの戦闘車両や航空機の運用が難しい地形においてMSの優位性を示すことができると考えたが、連邦軍のMS計画の本命であるRGM-79 ジムの量産にはまだ時間がかかると判断し、これらの余剰パーツを流用して臨時に量産機を計画することとなった。これが量産型ガンダムともよばれる本機である。そのため宇宙戦闘用の装備はすべて取り外し、完全な陸戦用の機体として再設計されている。

戦時急造された本機だが、外観は新たにデザインされており、RX-78的な意匠を残しているのはカラーリングと頭部のみで、それすらも完全に新規設計されていた。オリジナルのRX-78と全体的には似ているものの、実際にRX-78の規格落ち部品が流用されていたのはジェネレーター(熱核融合炉)等の内蔵動力及び個々の回路やアクチュエーター等の機体を構成する最小単位のパーツであって、装甲材や機体フレームといった機体の外観・デザインを決定する要素は陸戦型シリーズ専用ラインで製造されていた。これは当初から陸戦専用、及び少数ながらも量産を前提としたためであり、量産をまるで考慮していなかったRX-78を無理に増産するよりは、多少の手間をかけてでも新規設計した方が少しでもコストと期間の短縮になると判断された結果である。そのためRX-78では内部フレームに密着させるために加工の難しい新素材ルナ・チタニウム製ながらも優雅な曲面を多用していた装甲版は、殆どが生産性を重視した直線主体のものに改められた。また、連邦軍にとって慣れないMSを地上で運用する必要から、整備性や運用面なども強く意識されている。 MSは地上に立てば高さ18mの巨大建造物でもあり、無重力の宇宙と違って日々の整備からパイロットの搭乗まで非常に負担の大きいものであった。これらが考慮され、後述する地上運用に必要な各種装備や整備のための無数のアクセスハッチ、内部空間などを設計に盛り込んだ結果、体形もRX-78やRGM-79のスマートなラインとは似ていない、がっしりとした印象を持つ物となった。本機の廉価版である陸戦型ジムも、デザインが簡略されていながらも本機とほぼ同じ意匠のパーツが複数見受けられ、マッシブな体型も共通している。 このことから、純粋なRX-78 ガンダムの量産型と呼べるものはあくまでRGM-79 ジムであり、RX-79[G] 陸戦型ガンダムは一部パーツ流用によるRX-78の亜種、さらにそこから派生した量産機がRGM-79[G] 陸戦型ジムであると言える。

デザイナーは大河原邦男

構造と性能編集

コスト削減による構造の簡素化のため、コア・ブロック・システムもオミットされているものの、ガンダムのものとほぼ同等の性能を持つ高出力ジェネレーターを持ち、装甲もルナ・チタニウム合金で作られる[1]など、極めて高い性能を有する。劇中でも本機に搭乗して陸戦型ザクIIを撃破したサンダース軍曹は、本機とジムとのパワーの差に驚いている[2]
ただし、規格落ちした余剰パーツにより生産が行われた点を考慮し、機体性能にばらつきを出さぬよう、リミッターを設置することにより均一化が図られた。よって同じパーツにより建造されたガンダムに対して、そのリミッターの存在からやや性能が抑えられていたようである。このリミッターは任意に解除(MAXモード)することが可能であるが、機体にかかる負荷の大きさから使用できる時間は限定される。陸戦型ガンダムは20機が、主に地球上での激戦区のひとつである東南アジア方面軍のイーサン・ライヤー配下の機械化大隊(通称コジマ大隊)に配備された。
本機はその運用目的から陸戦、特に密林、山岳地帯や砂漠での使用に特化した数々の装備が存在する。RX-78では頭部両側面にバルカン砲が装備されていたが本機では廃され、代わりに頭部左側に潜望鏡を内蔵したシュノーケルダクト、右側には通信用アンテナを装備する。コア・ブロック・システムの廃止のためコクピットは腹部から胸部に移され、河川での運用も考慮されてコクピットハッチは上面に配された。運用が重力下に限定されているため、パイロットの搭乗用に昇降リフトを設置し、夜間の運用も考慮されバックパックにサーチライトが設置されている。原型機から空間機動用の装備は取り外されているものの、これらの陸上および実戦部隊向けの装備や改修を施した結果、純粋な試験機であるRX-78タイプに比べ、10t近く重量は増加している。
砂漠地帯での戦闘も十分考えられたため、胸部エアインテーク用防塵フィルター等のオプションパーツが用意され、関節部やマニピュレーターに防護カバーを装着させ防塵化された仕様もあった。各種オプション装着のため、機体各部に取り付けアタッチメント及び、取り付け作業用の足場なども装備されている。

武装編集

陸戦型ガンダムは、連邦軍がMS運用の経験をわずかしか持っていない段階で戦線に投入された[3]。連邦軍にとってMSの本格運用は試行錯誤の連続であり、陸戦型ガンダムにも状況にあわせて数種類の武器が用意された。

ビーム・ライフル
陸戦型ガンダムは高出力ジェネレーターを採用した結果、ビーム・ライフルを使用できた。本機のビームライフルは、RX-78のビームライフルとは形状が異なる。当時のビーム・ライフルはまだ量産体制が整っていなかったことから配備が遅れ、劇中では第6話「熱砂戦線」から第08小隊に配備されている。陸戦型ガンダムの他に、陸戦型ジムにも配備された。望遠モードならば10km離れた場所からの狙撃も可能だが、精度は極めて低く、命中には経験と腕が必要だった[4]。シロー・アマダ少尉機のビームライフルは第6話でアプサラスIIが発射したビームに切断され、爆発。9話で補充されたが、シロー機 (Ez-8) は10話で再び100mmマシンガンを装備している。
100mmマシンガン
劇中序盤から終盤まで陸戦型ガンダムの主武装として活躍した。本機だけでなく、陸戦型ジムも装備している[5]。予備マガジンは腰部に装着することができる。小型で取り回しが良い上に、陸戦型ザクIIの胴体を貫通する威力があった[6]。劇中でも、陸戦型ガンダムは100mmマシンガンで多数のザクIIを撃破している。航空機にも有効であり、カレン機は第3話で戦闘ヘリを、第4話でドップを100mmマシンガンで撃墜した。同話ではシロー機も本銃でノリス・パッカード大佐操縦のドップに損傷を負わせている。
映像作品の他に、『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』でのブルーディスティニー1号機や、『機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…』でのホワイト・ディンゴ隊に配備されるジムガンキャノン量産型ジム・スナイパーIIが装備している。
180mmキャノン
180mmキャノンは長距離支援用であり、僚機との連携により後方から射撃を行う。この武装は非常に大きいため移動時にはマガジンを含め4つのユニットに分解し携行することが可能であった。第4話でサンダース機がアプサラスに2発を命中させたが、アプサラスは無傷だった。第10話「震える山」でもサンダース機が装備しているが、グフカスタムの砲撃で失われた。
バルカン砲
本機はガンダムが頭部に装備していたバルカン砲を左胸部に移し、その下部にはマルチランチャーを装備する。容積に余裕のある胴体部にバルカン砲を装備することで装弾数の大幅な増加を可能としたが、上下左右に旋回できる頭部から胴体部に移しているため照準がつけづらくなり、移動目標への追従性も低下している[7]。コックピット真横に火器を装備することによる、搭乗員の保護という点においても問題を残していた。第2話で、シロー機が水中にいたノリス・パッカード操縦の陸戦型ザクIIに発砲、中破させた。第6話ではシロー機が至近距離からアプサラスに発砲し制御不能にするほどの損害を与えた。マルチランチャーには、発射後の弾頭からネットを展開し敵機を絡め身動きを封じるネットガンや、閃光弾が装填されている[8]
ビーム・サーベル
陸戦型ガンダムは脚部(ふくらはぎにあたる部分)の内蔵型サーベルラックにビーム・サーベルを装備する。RX-78と同じ連邦軍標準タイプのビームサーベルであり、外観に細かな差異がある他は基本的に同じ物である。装備位置の関係上、直立状態からでは腕部がサーベルラックに届かず、装備/収納時に脚部のどこかを曲げない限り、物理的に届かないという制限が発生している[9]。一方で完全に内蔵するタイプのため収納中にサーベル本体を破損しにくく、装備位置の低い地上高によって整備が容易という長所もあった(RX-78のランドセル装備はいつでも装備/収納ができる代わりに被弾・障害物によるサーベル破損の可能性があり、地上において専用の重機の無い現場では整備はほぼ無理だった)。
ロケットランチャー/ミサイルランチャー
陸戦型ジムとの共通武装。ロケットランチャーは密林での取り回しも考慮され、砲身が短いものとなっている。『08小隊』劇中では第3話でサンダース機が装備し、マサドが操縦する戦闘ヘリを撃墜した。また、装弾数6発の追尾性能の高いミサイルランチャーも用いられ、カレン機が第3話などで装備した。
シールド
シールドはガンダムのものに比べ、取り回しを考慮した小型のものを装備している。RX-78のように、シールドを背中にマウントすることも可能[10]。兄弟機ともいえる陸戦型ジムでも採用された。シールド先端は攻撃にも使用できる他、塹壕を掘ることもできた。物語終盤には増加装甲が施された改良型シールドが新たに配備される。第3話では戦闘ヘリが発射したミサイルの直撃に、第9話ではマゼラアタックの175mm砲の直撃に耐えた。一方で、ガウ攻撃空母の対空機銃でカレン機のシールドが粉砕されている。
ウェポンラック
本機の背部にはウェポンラックという予備兵装用のコンテナを装備することが可能で、コンテナ内部には前述のユニット化した180mmキャノンやロケットランチャー、ミサイルランチャーなどの大型火器を作戦に応じて分解し収納、携行が可能。地上戦では補給線が延び切ることも多く、MS単独で運用する際に役立った。また、パラシュートパックを装備することで、高々度から降下し、敵地を強襲することも可能であった。この予備兵装用のコンテナ以外にも、前述の100mmマシンガンのマガジンの自動給弾装置のついたBコンテナというものもコミックス版オリジナル設定として存在する。マガジンを大量に内蔵しており、小隊単位での戦闘の火力支援となる。モビルスーツのアームを動かさずともコンテナに内蔵されたアームにより自動で給弾されるので、給弾のタイムロスを減らすことができた。
その他
本機の膝アーマーには敵機との格闘戦を考慮して打撃用のスパイクが装備された。これはジオン公国軍のザクIIが対MS戦を考慮して左肩をスパイクアーマーとしたのと同様の発想であり[11]、陸戦型ジムにも機構を簡略化した物が装備された。しゃがみ体勢での射撃時に機体を固定するなど副次的にある程度は活用されているが、以後の連邦軍系MSにおいて、膝部の打撃用スパイクはほとんど採用されていない。また、第2話冒頭でガンダムハンマーを装備した本機の姿も確認できる。

改修について編集

陸戦型ガンダムは試作品の試験落ち部品の有効活用を兼ねていたため、主力戦闘部隊向けの兵器でありながら僅か20機程度という極端に小規模な少数量産にとどまっているが、計画当初、RX-78の余剰パーツを使い切った後も、同じフレームと装甲材に新規のダウングレード部品を組み合わせた”廉価版”の量産が予定[12]されていた。その後の連邦軍MS量産計画の見直しに伴い、同計画はRGM-79[G] 陸戦型ジムの少数量産へ移行した。そのため補修用部品はパーツそのものの希少性から早期より慢性的な不足傾向にあったが、中でもルナ・チタニウム製の装甲パーツにおいて特に顕著であり、実質的に予備部品は無いに等しかった。正規品での補修ができない状況も多数見受けられたが、性能は劣るものの構造が共通している(単に簡略化しただけの部品も多い)陸戦型ジムの補修パーツやその他のジャンク品などを流用して修理されることも多く、多くの現地改修型を生み出す要因ともなった。後述の、大破した機体を改修したガンダムEz8もその1つであり、アンテナ、武装の小改修の他、やはり不足していた装甲の代用として、陸戦型ジムの予備パーツの他、撃破したザクのパーツ[13]まで使用していた。また、アマダ少尉と同じ部隊に所属していたカレン・ジョシュワ曹長機は、アッガイとの戦闘で失った機体頭部を丸ごと陸戦型ジムの物に代えていた。このように頭部をまるまる取り付けた機体は珍しかったらしく、友軍からはジム頭と呼ばれている。元々補修用パーツが不足しがちな陸戦型ガンダムであったが、頭部は各種センサーやカメラ、アンテナなどが多かったので尚更であったようだ。戦争終盤になるにつれ、こういったツギハギの機体が増えていったようである。

劇中での活躍編集

『08小隊』冒頭で密林の中に本機の頭部が転がっており、すでに戦闘に参加し重大な損傷を負った機体があることがわかる。第2話では、第08小隊の他に、ガンダムハンマー(フレイル型のモーニングスター)を装備した第06小隊の機体も登場。これより本格的に戦闘シーンが増え、陸戦型ザクIIを多数撃破したほか、トーチカ陣地などを攻略した。第6話のみサンダース軍曹の機体にミケル・ミノリッチ伍長が搭乗し、アプサラス捕獲作戦に参加した。作戦にあたって小隊全機に貴重なビームライフルが支給されたが作戦は失敗し、シロー機が大破している。以後ビームライフルが本機の標準装備となり、第8話では10km離れた場所から敵MSへの長距離狙撃を成功させた。
物語終盤、本機はジオン軍の猛攻により苦戦する光景が増えた。シロー機はEz8に改装され、カレン機はアッガイの奇襲で頭部を破壊され、サンダース機もマゼラアタックの175㎜砲を脚部に被弾し損傷している。なお唯一決定的な損傷がなかったサンダース機は、ブレードアンテナがグレーの塗装に変更されている。最終話のジオン軍ラサ秘密基地攻略戦では、カレン機がドムに追い詰められ、量産型ガンタンクに助けられた。直後の戦闘では、08小隊そのものがノリス大佐搭乗のグフカスタムに翻弄されてしまい、護衛目標の量産型ガンタンク3機を全て撃破された。

愛称の変遷編集

本機RX-79[G]は、『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』の主人公メカであるが、その設定は従来の一年戦争の設定に矛盾するものであった。従来はRX-78の量産型は=RGM-79 ジム、地球連邦のMSが就役するのはジャブロー戦役以降であったものが、本作ではガルマ・ザビ戦死直後に連邦軍MS、しかもジム以外のRX-78の量産型が存在することになったためである。このため、サンライズの井上幸一が辻褄合わせをおこなった(詳細は機動戦士ガンダム 第08MS小隊の項を参照)。その間主人公メカたるRX-79[G]の愛称が確定せず、各種メディアで様々な呼称が使われた。最も初期の発表では「量産型ガンダム」とされていたが、メディアワークスの出版物では「先行量産型」「ガンダム地上戦装備」、ホビージャパンの関連本では「量産試作型ガンダム」という名前が長らく使用される。そして、バンダイによるプラモデル化に際して「1/144 RX-79[G]陸戦型ガンダム VS. MS-06JザクII」という商品名が採用され、「陸戦型ガンダム」という名称が確立した。

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ガンダムEz8 編集

テンプレート:機動兵器 アプサラスIIとの戦闘により中破した極東方面軍コジマ大隊第08MS小隊隊長シロー・アマダ少尉の機体を大規模改修したもの。そもそも陸戦型ガンダム自体が品質検査に適合しなかった余剰パーツで建造された機体であったため、戦線での補修用パーツの供給は十分でなく、改修には陸戦型ジムのパーツや現地調達の各種ジャンクパーツ等が利用された。本機はそのような現地改修機の一つであり、その際、破損部の補修だけでなく、陸戦型ガンダムの運用により浮上した問題点をフィードバックし固定武装の変更も行われている。なお、Ez8は「Extra-Zero-8」(08小隊特別機)の略である。

特徴的なのはガンダムのシンボルとも言えるV型アンテナを廃止し、ロッドアンテナを用いている点である。ロッドアンテナを採用した理由として、密林での戦闘の際、V型アンテナの破損率が高かったためと言われている。また吸気口や首関節部への被弾や密林での使用による異物の進入を抑えるため、チンガードなどの増設が行われている。

胸部装甲板には撃破したザクIIのシールド2枚を利用している。膝アーマーは射撃の際地面に突き刺し機体を安定することができるものに変更されている。改修により材質のグレードが低下している箇所もあるが、装甲形状の単純化により軽量化と対弾性、整備性の向上が図られている。

固定武装として、脚部にビームサーベルを装備している点には変更は無いが、それ以外の武装の変更が行われている。コクピット周辺の耐弾性の低下や射角が制限されるなどの理由で問題があった胸部のバルカン砲は再び頭部に2門へと変更が行われた。口径は35mmとRX-78の60mmと比較し威力が低下している他、液体炸薬ではなく薬莢を用いる方式となっており、頭部に排莢口が設けられることとなった。また、胸部中央に口径12.7mmの対歩兵用の旋回式バルカン砲が設置された。水平角±60度、俯角20度、迎角60度の射角を持ち、併設されたセンサーによって照準を行う。携行武装は陸戦型ガンダムの改修機ということもあり、同機の兵装はすべて使用可能であった。

デザイナーは山根公利。また、本機のパイロットであるシローを演じた声優檜山修之は、一番好きなMSにEz-8を挙げている。

劇中での活躍
シロー・アマダの乗機としてジオン公国軍秘密基地攻略作戦に参加し、グフカスタムアプサラスIIIを撃破するが機体は大破、シローも行方不明となっている。
名称の由来
機体名の由来は第二次世界大戦期のアメリカ戦車・M4シャーマンの後期生産型であるM4A3E8、通称イージーエイトから。また敵の器材を材料にした増加装甲を使うアイディアはT26E4スーパー・パーシングからであることを、デザイナーが雑誌『B-CLUB』のコラムで語っている。

ガンダムEz-8(コアブースター装備) 編集

小説版『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場する、Ez-8の下半身をコア・ブースターに変更して飛行可能にした機体。アプサラスからアイナを救出するために現場で応急改造され、シローによって片道使用された。武装は盾とマシンガンを装備しているが、空中での回避能力は無いに等しい。飛べるかどうかさえわからない機体である上、コア・ブースター自体もどこから調達してきたのかは不明(撃墜機を回収したらしい)。

ガンダムEz8改 編集

ワンダースワンのゲーム『SDガンダム GGENERATION ギャザービート』に登場する機体。この作品でのEz8は、シロー機とは別の不調な陸戦型ガンダムをニナ・パープルトンが改修し、アルフ・カムラの提案でシローの搭乗機となった経緯を持つ。そのEz8を戦場が宇宙に移る際、宇宙用に再び改修を施したものである。なお武装の180mmキャノンが200mmキャノンに変更されている。

続編『ギャザービート2』では設定が変更されており、一年戦争時からシローが乗っていた機体を、グリプス戦役期の技術を導入して改修し性能の底上げを図ったものとなっている。外観こそ変わらないものの、内部メカが時代相応のものに変更されたため、性能は当時のMSにも遅れは取っていない。宇宙戦用の機体であるが、『ギャザービート2』以降は汎用機になっている。

ガンダムEz8 ハイモビリティカスタム 編集

ワンダースワンのゲーム『SDガンダム GGENERATION ギャザービート』に登場する、Ez8改の改造プラン機の1つ。ジャンクパーツの中から組み上げたベクタードスラスターと呼ばれる高機動モジュールを装備した、機動力重視の機体である。元々陸戦型の機体だったEz8を高機動宙間戦闘に対応させるべく大幅な改修が行われており、装甲と火力を犠牲に高い機動力を実現した。特に脚部装甲は大幅に削除されており、重力下での運用はまったく考慮されていない。武装はビームスプレーガンIIとビームサーベルのみに限定される。

ガンダムEz8 ヘビーアームドカスタム 編集

ワンダースワンのゲーム『SDガンダム GGENERATION ギャザービート』に登場する、Ez8改の改造プラン機の1つ。サラミス級宇宙巡洋艦の主砲を装備した、火力重視の機体である。バックパックの兵装コンテナは「サラミス砲」へエネルギーを供給するコンデンサーなどの機器を内蔵したモジュールへと改造されているほか、脚部にはボールのマニピュレーターが移植されている。これにより砲身のぶれを抑え、高い精度で砲撃を行うことができるようになっている。当機は宇宙戦用であるが、GBAのゲーム『SDガンダム GGENERATION アドバンス』から汎用機に変更されている。武装はサラミス砲とマシンガン。

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ブルーディスティニー 編集

テンプレート:機動兵器

セガサターンゲーム機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』に登場する機体。

地球連邦軍に亡命した元フラナガン機関所属の研究者、クルスト・モーゼスが開発したニュータイプ殲滅システム「EXAMシステム」を搭載した実験機群。名称の通り、製造された機体はクルスト個人の趣味により青く塗装されているのが特徴(3号機のみ例外)。

陸戦型ガンダムをベースに大幅な改修が加えられている。一般のジムの17%増しのジェネレーター出力に加え、各関節部にマグネット・コーティングを試験的に施し運動性を20%向上させているなど、一年戦争当時のMSとしては破格の機動性能を得るに至っている。火力面においても、陸戦型ガンダムの標準装備である胸部機関砲を1門から2門に増備し、腹部両脇には有線式ミサイルを追加装備している。その戦闘能力はEXAMシステムと相まって、単機でMS中隊を壊滅させるほどである。

1号機 編集

当初は陸戦型ジムを試験ベースの機体(型式番号:RGM-79BD-1)として頭部にEXAMシステムを組み込んでいたが、機体がシステムの要求する動きに耐えられず目標値に達することができなかったため(小説版によれば、1分も経たずにオーバーヒートした)、機体を陸戦型ガンダムを強化したものに変更して引き続き開発が行われた。本来はこの際にEXAMのデータも移植される予定であったが技術的に困難を伴ったため、当初EXAMを組み込み試験ベースとして使用されていたジムの頭部が、そのまま陸戦型ガンダムに移植されている。当初は「ジム・ブルーディスティニー」とも呼ばれていたが、2号機、3号機が登場したことで、この名前で呼ばれることは少なくなった。

当初の試験では暴走を繰り返し、搭乗パイロットはそれによるあまりの過負荷に耐えられず死亡した。パイロットを失い暴走した機体は作戦終了後の友軍部隊を襲撃し、居合わせた「モルモット隊」と交戦し損傷した。この際、機体は完全破壊に至らず、撤退している。そして同じくその場に居たクルスト博士に目をつけられ後にEXAMシステムにリミッターをかけられた上で実験部隊である「モルモット隊」に配属され、ユウ・カジマの乗機となった。機体そのものが「蒼い死神」の異名を持っている。

EXAMシステムを起動した本機は、ジオン公国軍制圧下のキャリフォルニア・ベース付近に存在したジオンミサイル基地を、単機にて数分で壊滅させるという活躍を見せ、友軍部隊に対するミサイル攻撃を阻止。その後キャリフォルニア・ベース攻略作戦に援軍として参加した最中、ジオン公国軍パイロットニムバス・シュターゼン大尉の駆るイフリート改と交戦、これを退けるも、破損し行動不能と見えたイフリート改の腕部グレネードランチャーから放たれた一弾により、EXAMシステムを積んだ頭部を破壊されている。

2号機 編集

1号機と異なり当初から陸戦型ガンダムをベースに製造されたため、頭部はガンダムタイプとなっている。宇宙空間での運用を想定し、バックパック及び各部スラスターの換装が行われている。携行武装として陸戦型ガンダムのものと同型のビームライフルとジム・コマンド系のものと同型の曲面型シールドを装備する。(「ギレンの野望」などの一部のゲームでは陸戦型ガンダムと同型の物を使用する)なお、EXAMシステムにはリミッターが設定されておらず、パイロットへの負担、暴走の危険性が非常に高い。

ジオン軍特殊部隊によって強奪され、ニムバス・シュターゼンの2番目の乗機となる。元々は全身が蒼い塗装だったが、イフリート改と同様、ニムバスのパーソナルマーキングとして両肩が赤く塗装された。

3号機 編集

本来は1、2号機のパーツ取り用の予備機だったが、強奪された2号機の追撃任務を受け急遽実戦投入された。そのため機体の再塗装が間に合わず、機体カラーは陸戦ガンダムと同系のホワイト、ダークブルーとなっている。また、後に本機も宇宙用に改装されている。EXAMシステムには1号機と同様の時限リミッターが設定されている。

損傷した1号機に代わり、ユウ・カジマの乗機となる。地球上での数回の任務の後、ジオン公国軍のEXAMシステム実験施設コロニー調査任務に投入され、直後に発生したコロニー外部宇宙空間での戦闘で、公国軍に奪取されていた2号機と交戦、相討ちとなり大破した(この時の相討ちの仕方には諸説あり、自爆寸前の2号機に組み付かれ大破、爆発寸前の2号機に頭部へバルカンを撃ち込まれ頭部、続いて稼動限界のためか全身も大破、など)。

3号機改 編集

ワンダースワンのゲーム『SDガンダム GGENERATION ギャザービート』に登場する3号機の改修機。イベントを発生させなければ良いのだが、その場合マリオン・ウェルチを仲間にすることができなくなるため、プレイヤーの好みに左右される機体である。

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脚注 編集

テンプレート:脚注ヘルプ

  1. 当初、連邦軍は開発中の量産MSを、ルナ・チタニウム装甲標準装備として計画していたのだが、コスト・生産性の面で問題があり、結局ジムシリーズはチタン・セラミック装甲に改められた。
  2. 『第08MS小隊』第2話
  3. 『MSIGLOO-一年戦争秘録-』第2話で登場したセモベンテ隊のように、鹵獲したザクを使用した連邦軍MS部隊が0079年4月の段階で存在した。連邦軍にとってMSの部隊運用は初めてではない。
  4. 『08MS小隊』第8話
  5. 『MSIGLOO2-重力戦線-』第3話、オデッサ作戦では100mmマシンガンを装備した陸戦型ジムが激戦を繰り広げた。
  6. 『08MS小隊』第2話より。第10話で戦ったグフカスタムのシールドには弾かれている。
  7. 『08MS小隊』第10話、カレン機とグフカスタムの戦闘など。
  8. 『08MS小隊』2話。シロー機が水中で使用。
  9. 『第08小隊』第2話。サンダース機が、走りながらサーベルを抜くという動作をしている。
  10. 『08MS小隊』第6話、アプサラス戦におけるカレン搭乗機。
  11. 『第08小隊』に登場した陸戦型ザクIIは、右肩のシールドにもスパイクを装着している。
  12. 陸戦型専用の製造ラインを用意してしまっていたので、ある程度の部品を作らないと採算が採れないという、現実的な事情による。採算度外視のRX計画とはいえ、戦時中ということもあり、少しでもコストと時間を有効活用して兵器の数を揃えようという思惑である。
  13. 胸の外側装甲パーツとして、ザクIIの右肩シールドを2枚並べて使っていたという裏設定があり、実際にその部分だけ丸みを帯びた胸部装甲を持つデザインラフまで描かれていた。

関連項目 編集

en:RX-79 Gundam

th:กันดั้มภาคพื้นดิน zh:RX-79系列机动战士

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